マレーシアの大手自動車メーカープロトン(Proton Holdings Bhd)がロシアの自動車市場を開拓することの一環として、近い将来に工場進出をさせることが29日明らかになった。
同社のロシア進出は、工場建設を含む長期的計画に基づいて、人気車の投入なども併せて計っていく。
同社によると、ロシアの自動車市場は今後も大きく拡大すると期待でき、工場建設だけではなく、本国マレーシアからも大人気車とされる最新のGen-2モデルやWajaモデルなども輸入販売する計画。
工場の進出時期については、はっきりとした期日は設けていない。同社では、先ずマレーシアからこの9月にも数千台をロシアへ輸出させ、06年の第1四半期にもロシアに支社の開設を計るとしている。
欧州保険協会(European Insurance Federation)が行った市場調査によると、04年度に中東欧の生命保険業界を中心に欧州の保険業界に大きな変化が見られたことが判明した。
04年度に欧州域内で最も生命保険市場が著しい拡大を残したのはスロベニアで、生保市場は32.9%の拡大を記録した。次いでエストニア、ラトビア、チェコなどの生保市場でもスロベニア同様の急成長が見られた。
欧州域内における保険産業は04年には全域で復調の傾向が見られ、域内の保険料総額は5.5%増の8750億ユーロにまで拡大した。同協会によると、生命保険市場の拡大は、損害保険産業をこの4年間で初めて上回る伸びを記録した。
04年度に欧州全域の生保保険料総額は6.8%の高い伸びとなった一方で、損保では3.5%の伸びに留まった。
ロシアで天然ガスを独占するガスプロムは28日、一方的にウクライナに備蓄する78億㎥のロシア産ガスをウクライナ経由で外国に輸出されるガスの輸送代金とすることにしたと発表した。
今回の決定は、ガスプロムのミレルCEOとウクライナの国営石油ガス会社Naftogaz UkrainyのAlexei Ivchenko会長との間で持たれていた会合の場で発表された。
同時に、ミレルCEOは、ガスプロムとしては今年、新にウクライナ向けに国際取引価格で追加的なガスの輸出を行う用意があることも表明した。
昨年7月に署名された現在の契約内容では、ガスプロムはウクライナに対して、230億㎥のガスをガス輸送の為の支払いに代えて提供する契約となっていた。
ガスプロムでは、06年以降、全ての支払いに関しては、現金による支払いのみとするとしている。ガスプロムは今年、ウクライナ経由で1280億㎥のガスを輸送する計画を立てている。
プラスティック包装メーカーフジシール(Fuji Seal International)は27日、Łódź Special Economic Zone(ŁSSE)の一部であるKutnoに新工場を建設することで署名したことを明らかにした。
同社では、新工場建設へ4000万ユーロを投じる予定で、新規に150人を採用する計画。また、同社は、今後も将来的に別途2000万ユーロを投じて施設の拡張を行い、従業員を250人体制にまで拡大する計画などとしている。
アレクサンドル・ジューコフ(Alexander Zhukov)副首相は27日、経済会議の中でルーブルの為替自由化は時期尚早であるという意見を明らかにした。
同副首相は、現在の高騰する石油価格や巨大化する貿易黒字を踏まえると、市場の判断次第では、ルーブルは米ドルに対して少なくとも20-25ルーブルは上昇するとい見ている。また、同時に、もし同様のルーブルの上昇が起こった場合、輸出企業を中心にロシアの生産業者には多大な被害が生まれることを懸念するという意見も述べている。
副首相によると、ロシア中央銀行(CBR)は、対ドルに対する激しい為替変動を避けることや極端なルーブル高などを操作する政策を近い将来にも施行せざる得ないという。
ジューコフ副首相は、政策為替値として06-08年には対ドルレートとして1ドル27.5-28.5ルーブルが望ましいとしている。このところルーブルは、1ドル28.5ルーブルで取引されている。
26日に開かれたドイツの経済諮問団との会合では、プーチン大統領が中央銀行は07年にも為替の自由化を計画していることを明らかにしている。