タリン市政府は7日、ナルバ街道67の空き地を公開競売で大手不動産開発会社が落札したことを発表した。競売での入札価格は、6800万EEKから始まり、多くの入札参加者したことで、価格が一瞬にして高騰することになった。
同空き地は、当初アミューズメントパークとして利用されていた敷地で、面積は4万8000屬竜模であった。入札には22社が参加し、最終的には不動産開発業者のArco Investmentが2億5000万EEKの最高値で落札した。
今回の落札価格は、タリン市が行った競売の中で過去最高の金額となった。
露大手天然ガス会社ガスプロムが事業3年計画の中で、欧州諸国への販売価格とバルト諸国向けの販売価格を順次統一していく予定であることを7日明らかにした。
現在、ラトビアへは、天然ガス1000㎥あたり92−94ドルで卸しており、リトアニアへは85ドルで卸している。また、エストニアへの卸価格は90ドルとされているが、ポーランドへはより高値での購入を強いている。
ガスプロムは、例え販売価格を引上げたとしてもロシア産ガスの競争力は変らないという判断で、販売価格の引き上げを行うとしている。
2004年度にガスプロムが販売した天然ガスは、ラトビア15億㎥、リトアニア29億3000万㎥、エストニア9億2000万㎥であった。
ロシア進出を目論み発動器タービンメーカーSiloviye Mashiny買収に失敗していたドイツのシーメンスが新たなビジネスパートナーをロシアで発見したようだ。
シーメンスはロシアで高速鉄道建設に参画することを目的に全力を挙げてきていたが、買収が失敗したことでロシア進出が暗礁に乗ったと見られていた。
現在、シーメンスはロシア鉄道へ鉄道機器を提供するTransmashholdingとの間で提携について協議を持っていると見られている。
Transmashholdingは、ロシアでも重要企業の1つで、傘下に5つの機関車および鉄道車両工場を保有しており、国内の鉄道機器80%の管理などを行っている。
シーメンスでは、もしTransmashholdingとの間で合弁会社Transconverterの設立が可能となった場合、TransmashholdingにTransconverterの35%の株式とSiemens Technologiesの株式交換を提案する予定としている。
エンタープライス・エストニア(Enterprise Estonia)が日本の最大手旅行会社JTBとの間で提携を模索していることを3日明らかにした。
提携する目的は、エストニアへ訪問する日本人旅行者数を拡大させたいとする思惑が働いたことにあると見られている。昨年エストニアを訪れた日本人数は7000人で、今年は2倍増が見込まれている。
日本人に人気のある渡航先はこれまでパリ、ロンドン、ローマなどに偏重していたが、最近では新たな渡航先を求められている。隣国のフィンランド(ヘルシンキ)への日本人渡航者数が7万人であることから、エンタープライス・エストニアでは、数万人の渡航者を呼び込みたいとしている。
経済発展商務省は、国営の石油会社ロスネフチを06年中旬にも株式公開(IPO)に踏み切る意向であることを3日明らかにした。
同省では、ロスネフチの上場を成功させる前に、政府としてガスプロム株10.74%の取得とユガンスクネフチェガスとロスネフチの統合を急ぐ必要があるとしている。
しかしながら、ロスネフチのユガンスク社吸収には最低でも1年は必要と見られ、ガスプロム株の取得についても今の所、その取得価格すら確定