スロベニア最大の銀行の上場機運が高まっている。Marjan Kramar氏率いるNova Ljubljanska Banka(NLB)の上場の噂が広まり始めており、もし同行が上場を果たした際には、現在の闇市場で取引されている1株100ユーロを優に超えるものと見られている。
リュブリャナ証券取引所では、過去2年間の間にオーストリア大手のBank Austria Creditanstalt(BAC)が上場を果たしており、そのほかにもオーストリアのReiffeisen Zentralbankグループ傘下のRZB International銀行が既に上場準備に入っている。
東欧に事業を拡大している同2行の株価はウィーン証券取引所で急騰しており、その勢いを買ってスロベニアの証券市場でも同じような株価高騰が期待されている。
BACが上場した際のIPO価格は、上場後間もなく2倍にまで上昇しており、NLBの上場時のIPO価格もこの前例を受けて試算されると見られている。
RZB株の闇取引では、既に1株38.5ユーロという値が付けられており、同社が予定しているIPO価格27〜33ユーロを既に上回っている。
もしNLB株のIPO価格がRZB Internationalと同様の水準となった場合には、少なくとも株価は1株175ユーロまで高騰すると見られ、例えBAC上場時のIPO価格の水準となったとしても1株142ユーロは硬いと予測されている。
イギリスの小売大手ディクソンズ(Dixons)がロシアの家電小売エルドラド(Eldorado)を19億ドルで買収するという選択売却権に署名したことが15日明らかになった。
合意事項では、ディクソンズは08年までにエルドラドの株式10%を買収し、そして2011年前までには支配権を保有出来る独占権を得ることになっている。
今後の注目点としては、最近ロシア政府では国内の主要企業を外資が買収することを嫌っており、2000億ドル近いロシアの小売市場を外資に開放することも躊躇されるのではと懸念されている。
今回のディクソンズとエルドラドが結んだ選択売却権の合意は、ディクソンズに将来的な完全買収などの義務はなく、あくまでも権利を有すという範囲に留まる。しかしながら、今回の動き次第では、外資企業が如何にロシア市場へ進出するかといった試金石になると期待されている。
現在、エルドラドはロシア国内とウクライナに620店を展開しており、ロシアでは18-22%の家電シェアを獲得しており、次いでM-Video7-9%、Tekhnosila3-4%、Mir2-3%などがシェアを獲得している。
また、国内の家電市場は、今年13億ドルの規模拡大が見込まれており、年末までには56億ドルの市場規模になると予測されている。
ハンガリー輸入自動車組合は14日、今年1-3月期の新車販売台数が昨年同期比で7.4%の減少となったことを発表した。
第1四半期に販売された新車台数は、昨年同期の4万5243台から4万1910台に伸び悩む結果となった。期間中最も販売台数を伸ばした自動車メーカーはスズキで、6.1%増の8954台を売上げた。
スズキのハンガリーの市場シェアは、昨年第1四半期の18.7%から21.4%に拡大した。
ヴィクトル・フリステンコ工業エネルギー大臣は14日、プーチン大統領との会談の席で今後5年の間にロシアで生産される外国自動車メーカーの生産台数が現在の18万台から80-90万台に達する見込みであることを明らかにした。
外国自動車メーカーによる生産台数の増加見込みは、自動車部品への課税が低減されることで国内で組立生産を計画する自動車メーカー各社の生産計画を助長するものと見られている。
また、既に国内では自動車購入への消費者意識も急拡大しており、昨年1年間には160万台の新車が販売され、今年も昨年に続き強力な購買意欲により新に180万台の新車が販売されると予測されている。
フリステンコ大臣によると、2010年には260万から280万台の新車販売が見込まれるという。
デンマーク最大の通信会社TDCで、2000人を上回る従業員が13日ストライキに入った。既にFunen島の従業員200人が12日にストライキに入っており、全土を巻き込んでストライキの規模が拡大する勢いである。
従業員側が掲げるストライキの要求は、新規に大量の採用を行うのと同時にTDCに勤める既存の従業員630人を解雇すると発表した内容を直ちに取下げることを求めている。
TDCでは2月に05年度中に全従業員1万5000人のうち630人を解雇すると発表していた。