ロシアの大手宝飾品会社GuildのValery Radashevich氏は先週、05年度にロシアで販売される装飾品の総額が04年度の340億ルーブルから420億ルーブル(15億ドル)まで拡大すると見込んでいることを明らかにした。
同氏によると、03年度の装飾品の販売総額は280億ルーブルであった。同氏が予測するロシアの装飾品市場の拡大は、ルーブルの為替変動リスクから装飾品の闇市場が縮小傾向を辿り、ロシアマネーの金市場への流入が顕著になった結果、宝飾品市場が拡大傾向を継続するというものである。
市場では、金の装飾品生産は昨年の64.5トンから今年78.5トンまで拡大し、銀では昨年の82.7トンから109トンまで拡大すると予測している。
ブルガリアの金融グループDZIが傘下のDZI株10%とDZI銀行株25%を英国の投資銀行グループに売却した。
DZIグループのEmil Kyulev代表がロンドンに本社を置く投資銀行のCreditanstalt銀行とDZIグループとの間で株式売買契約で合意したことを12日明らかにした。
今回の株式売買にはBank Austria-Creditanstalt(BACA)のブルガリア支店が仲介を果たしている。また、現在の所、売買金額などの詳細は明かされていない。
アメリカの経済誌フォーブスが最新版世界長者番付を発表し、ロシアからはユコス帝国を築き上げ巨万の富を得たミハイル・ホドルコフスキー氏が世界ランクを一昨年の第16位から292位まで順位を落とし、同時にユコス幹部もリストから名前を消す結果となった。
フォーブス誌によると、今年の世界一の大富豪には11年連続でビルゲイツ氏が選ばれたほか、ロシアからは、英国プレミアリーグのチェルシーのオーナーでシベリア石油で巨万の富を得たロマン・アブラモヴィッチ氏が133億ドルの資産を評価され第21位となった。
今年は新に9人のロシア人が億万長者(10億ドル長者)に仲間入りし、その中には女性の名前も含まれている。ロシアで億万長者として名前が挙がった大富豪はアメリカに次ぐ規模となった。
アブラモヴィッチ氏を除くロシアの超名人では、アルファグループのミハイル・フリードマン氏と鉄鋼富豪ヴラディミール・リシン氏が資産総額70億ドルで世界第60位になり、ロシア第4位の富豪にはアルミメーカーRusAlオーナーのオレク・デリパスカ氏が資産55億ドルとなったほか、TNK-BPの役員であるViktor Vekselberg氏が50億ドルでロシア第5位の大富豪と評価された。
ロシア人女性として始めて世界の大富豪の仲間入りを果たしたモスクワ市長Yury Luzhkov氏の配偶者で建設会社オーナーであるYelena Baturina女史が資産総額13億ドルで念願の世界デビューを果たしている。
エストニア、ラトビア、リトアニアの経済成長率が昨年の第4四半期では欧州で最も高い水準となったことを10日ブルームバーグが伝えた。
特にラトビアでは、バルト3国で最高の水準となる8.3%のGDP成長率を記録した。リトアニアでは6.4%を記録し、エストニアでは5.8%であった。バルト3国各国の総計GDPは360億ドルに達し、3国平均のGDP成長率は6.8%近くとなり、欧州12カ国の4倍の経済成長率を記録している。
また、外国からの投資が増える中、各国の平均給与も増加し始めてきており、リトアニアの平均月給は第4四半期のみで8.5%増の503ドルとなった。同様にラトビアの平均月給は9.1%増の438ドル、エストニアのそれは8.1%増の652ドルとそれぞれ大幅に上昇している。
経済開発商務相のグレフ大臣は10日、06年にはロシアに経済特区を設ける意向であることを明らかにした。
グレフ大臣によると、今年上半期の間に国会内でドラフトとなる法律の承認を得て、下半期には中央政府により特区となる地域の選定を進める手順であるとしている。
同大臣は、06年に新設する経済特区には10-15社の企業の進出が予測されると語っており、特区計画法案では、経済特区は2パターンで構成され、1つ目のタイプは10平方キロメートルの敷地に工業経済特区を建設し、もう一つのタイプに2平方キロメートルの敷地内に技術経済特区を建設するとしている。
工業経済特区に進出する企業は最低1000万ユーロを投資する必要があり、進出初年度には最低100万ユーロの投資を行う義務が発生する。同法案では、進出企業には税率の優遇が受けられることが盛り込まれている。



