国営の大手銀行Vneshekonombankがやはりユガンスクネフチェガス買収資金を提供したのではという噂に信憑性が増してきた。
昨年末にVneshekonombankがノンバンクから約束手形の形で借り入れた金額が56億5000万ドル急拡大していたことを日刊紙のべドモスチが報じた。クドリン財務相も2月に同行がユガンスク社の買収に絡む資金提供を行った金融機関の1行であったことに言及していた。
ユコスの主要生産子会社であったユガンスク社を昨年末に無名企業バイカルファイナンスグループが93億ドルで落札し、後日国営のロスネフチが更にそれを買収していた。
これまでユガンスク社の買収資金が如何に調達されてきたかが不明とされてきており、これまで政府当局者の間でも中国が石油代金の前払い金として60億ドルを資金援助したとかロシアの金融機関各行でシンジケートローンが組まれたなどいろいろな説明がされてきていた。
ロスネフチ自身では、自社の子会社であるPurneftegaz、Sakhalinmorneftegaz、Stavropolneftなどから55億ドルの資金援助を計画していたと説明していた。
Vnershekonombankは28日、今回の56億ドルの約束手形についてユガンスク社落札資金の一部の為の資金援助であったか否かのコメントを拒否している。
ポーランドの通信大手Energisは23日、04年度の収入が顧客数の増加とサービスラインの増加により03年度の1億3770万PLNから76%増加した2億4320万PLNとなったことを発表した。
同社のEBITDA (金利・税金・償却前利益)は一昨年の130万PLNから2300万PLNまで大幅に拡大した。
また、顧客数は03年度の2300から2倍増となる4400に増加し、収益の66%はvoice servicesから齎され、その他にはデータ移管などから計上した。
同社では当初04年度の売り上げを2億4000万PLN、EBITDAを2500万PLNと予測していた。
ロシア検察がオンラインによる音楽ダウンロードサイトに対して法的処置に出ようとしている。ロシア市警コンピューター犯罪部が2月8日にモスクワ市検察へAllofmp3.comへの調査内容を提出しており、その詳細を踏まえて今回の動きに繋がった。
検察では、30日以内に法的手段に出るか否かを決める必要がある。
アメリカで大ブームとなったiTuneオンライン音楽ストアとは違い、Allofmp3.comはMP3の形態を取っており、版権なしで無制限にコピーできるものとなっている。
音楽ダウンロードは1回5セントで、アメリカの99セントと比較して異常なほどの安値で購入できるようになっている。しかしながら同サイトでは、一切の版権違反はしていないとして、その証拠としてロシアのマルチメディアデジタルシステムズにロイヤルティを払っていると反論している。
一般的に版権にはアーティストや音楽会社も含まれているが、Allofmp3.comによると、ロシアの版権法ではそのようには明記していないとして、法の穴をついた形となった。
リトアニアの石油精油所Mazeikiu Naftaは22日、2004年度の収益が03年度から3倍増となったことを発表した。ロシアの石油大手ユコスの子会社である同社の04年度の収益は、7億2180万LTL(2億900万ユーロ)となった。
同様に売上高でも大幅増を記録し、23億LTL増の76億LTLまで拡大した。
売上高及び収益の増加は、ユコスからの石油供給が当初の年間目標より増加され、精油利益が大幅に増加したことで達成された。
昨年同社では866万トンの石油を精製しており、470万トンの石油商品を輸出している。しかしながら、親会社であるユコスがロシアで抱える政府との抗争如何では、今年のMazeikiu社の収益が大きく影響を受けるとして、懸念されている。
ユコスは現在、Mazeikiu社の株式53.7%を保有しており、議決権を持っている。
インドの大手石油会社ONGC(Oil and Natural Gas Corporation)がガスプロムとの間で覚書に署名した。覚書には、ガスプロムのアレクセイ・ミレルCEOとインド石油相Mani Shankar Aiyar、ONGC会長Subir Rahaの3名が21日モスクワで署名している。
ガスプロムとONCGの2社は、インド、ロシアおよびほか諸国における石油ガスプロジェクトで双方に協力し、インドやほか諸国向けに石油ガス商品の移送・販売などでも協力していくことが覚書に明記されている。
また、今後両社が協力していくと思われるプロジェクトには、ガスプロム側は最新の加工施設の建設、アジア-太平洋地区向けの商品輸出、導管やインドおよびほか諸国でのガス保管施設の建設などが挙げられている。