ロシアのサンクトペデルブルグに自動車の組立工場を建設することを発表していたトヨタ社が20日、06年に予定していた進出次期を延期したことが明らかになった。
昨年11月1日にトヨタの奥田碩会長が06年までにロシアで組立工場を建設する計画であることを明らかにしていた。
トヨタでは、工場建設を延期したとしたとしても、ロシアはトヨタにとって最後の自社工場を所有していない巨大市場であることから、遅かれ早かれ、工場進出は時間の問題であるとしている。
2004年度にトヨタは、ロシアでの自動車販売台数が03年度の2万6472台から4万7426台と大幅増を記録していた。全体の販売台数の内4万3867台がトヨタブランドで、3559台がレクサスブランドであった。
昨年のトヨタ社の人気車種は、カローラがトップとなり1万2973台が販売され、次いでカムリが9797台であった。
ブルガリアの金融機関DZIグループは19日、マケドニアの金融機関であるOhrid銀行、Rado銀行、Macedonian銀行の3行各行と買収について協議を持っていることを明らかにした。
DZIの資本金は17億ユーロで、主要事業は損害保険、生命保険、旅行業、ホテルなど。昨年のグループ全体での売上げ高は3億ユーロであった。
フィンランドのSanomaWSOY社は19日、ロシアのメディア企業Independent Media Holdingをロシア、ウクライナなどにある傘下企業6社と共に1億4200万ユーロで買収したことを発表した。
Independent社は、ロシアとウクライナでコスモポリタン、グッドハウスキーピング、FHM、メンズヘルス、モスクワタイムス、べドモスチなどの雑誌31冊と日刊紙3つを発行している。
SanomaWSOY社はIndependent社を買収したことで、今後ロシアおよびウクライナでの足固めが出来たことになり、同社の事業拡大に2カ国の存在が欠かせないことになる。
買収作業は、ロシアおよびウクライナからの承認待ちとなり、05年第2四半期中には終了したいとしている。
チェコ政府が99%を保有する鉄鋼メーカーVitkovice Steel社(VS)の競売に9社が入札を入れる意思を表明している。
入札参加企業にはロシアのEvraz、Severstal、ウクライナのドンバス工業組合、チェコの鉄鋼会社Trinecke zelezarny(TZ)、投資会社のPenta、イランのSafa Industrial Holdings、ルクセンブルグのArcelor、Ispat Indiaの子会社Global Infrastructure Holdings、アメリカ最大級の鉄鋼メーカーのNucor Corporationなどとなっている。
落札価格は最低でも45億CZK程度と見られており、落札には落札希望価格のほか事業計画書の内容が問われることになる。
中国のCNPC(China National Petroleum Corp)がロシアのユガンスクネフテガスを買収した国営石油会社ロスネフトに対して、将来の石油販売を担保に60億ドルを資金援助することが協議されている。
ロスネフトでは昨年12月に買収したロシア石油大手ユコスの主要子会社であるユガンスクネフテガス社の買収資金の支払いの為の資金集めに猛走していることが噂されている。
ロスネフト社は昨年末にMDM銀行に開設されている連邦裁判所整理サービスの銀行口座へ93億5000万ドルを入金されたとされているが、その資金がどこから調達されたのかが明らかにされていない。
一部のアナリストの間では、ロスネフト社は買収資金を国営のSberbankとVneshtorgbankから調達したのではないかとしながらも、中国からの資金援助を急いでいることから、ロスネフト社自身の資金ショートの不安が懸念され始めている。