LUKoil社のCEO Vagit Alekperov氏は昨日14日、アメリカの石油大手 ConocoPhillips社がロシア政府所有分である7.59%の同社株購入へ入札を入れることがはっきりしたと明らかにした。
政府は、9月29日に同社の株式をオークションに掛ける予定でおり、開始価格は19億3000万ドルから。
Alekperov氏は、私見としながらも、「Conoco社はLUKoil社がもつ膨大な埋蔵量を求めて株式数を最終的には25%近くまで上げて行きたいとしている」と語った。
しかしながら、現在のところLUKoil社は、同社所有分の株式の売却は計画していない。
入札規則では、入札には2社以上が必要とされており、この点が問題視されている。
LUKoil社とConocoPhillips社は、極圏では既にジョイント事業を進めており、欧州での精製事業を共同で進めていくものと見られている。
また、LUKoil社は、ライバルであるYukos社からバルト地域で唯一とされるリトアニアの精油所Mazeikiu社の買収を計画しており、Yukos社は売却資金で追徴課税の一部の支払いをするものと見られている。
ハンガリーのMalev航空は13日、ブタペストとYekaterinburg間に運航している定期便の運航を9月15日から停止すること明らかにした。
同航空会社では、既にチケットを購入している顧客に対しては、同区間を運航している他社への変更手続きを行うという。
今夏の期間、同社は40カ国69都市にフライトを飛ばし、今年上半期には、昨年同期比10%強の増加となる100万人の搭乗客があった。
また、年内にはチャーター機の顧客も含め、累計260万人の搭乗者を見込む。
ロシア第2位のアルミメーカーであるSUAL Group社は13日、モンテネグロのアルミ生産の半分を生産するKombinat Aluminijuma Podgorica社(KAP)に入札を入れることを発表した。
モンテネグロ政府は、所有する65%の株式を売却する予定でおり、12月1日を入札の締め切りとしている。
KAP社は、1971年設立。モンテネグロ最大の雇用主として2850人を雇用しており、03年度に12万トンのアルミ二ウムと24万トンのアルミナを生産している。
また、現在同社は、1998年から2000年の間にGlencore International社、スタンダード銀行、モンテネグロ企業であるVectra社の3社に対して1億3000万ドルの未払い金があり、モンテネグロ政府とパリクラブに対しても1億1000万ドルの借入金がある。
ロシアのスティール製造メーカーであるMechel社は10日、外国向けとして同社株40%を売りに出すことが許可されたことを発表した。
Mechel社は今年1億1500万株から4億9800万株に株式を増やしており、同株式の1億9900万株を外国市場で売買することになる。
同社は、今年上半期での生産量を22%増の280万トンとしている。
イタリア最大の電力会社Enel社は12日、スロバキア政府が売却を急いでいた同国最大の電力会社Slovenske Elektrarne社株66%への入札を勝ち取ったことを発表した。
Enel社は、66%の株式の買取の為に、8億4000万ユーロ(10億ドル)で入札を入れた結果、ライバル視されていたチェコ最大の電力会社CEZ社とロシア最大の電力会社UESの入札額を上回った。
ローマに本社を置くEnel社は、イタリア内での市場シェアを50%以下に留めるようにイタリア政府から要求されており、市場を外国に求めていた。
また、同入札では、CEZは6億9100万ユーロ、UES社は4億5800万ユーロで入札を入れていた。