S&P社は7日、強力にロシア経済が成長を見せる中、経済構造が石油や天然ガスなどに偏っていることから、ロシアの銀行システムが世界でも最も危険度の高いものであると警鐘を鳴らした。
昨日のレポートの中で、中央銀行が預金保険システムの作成を強制するようであれば、民間の中小銀行は、年内に更なる問題を抱えることになるとしている。
英国FT誌が発行する経済誌Bankerは6日、ブルガリアのDSK Bankを2004年度のBank of the Yearであると発表した。
元国立銀行で、且つ、現在はハンガリーのOTP傘下にある同行は、資産増加、収益、顧客サービスの向上、競争的な価格および発明的な新商品といった戦略や開発によって同賞を受賞した。
DSK銀行はBanker誌に2002年以来2度目の表彰となった。
同様に、同行はアメリカの雑誌グローバルファイナンスでも2004年度のベスト銀行とされていた。
これらを受け、格付け会社Moody'sは同行の格付けをB2からBa3へ上方修正を示唆している。
北オセチア共和国でのテロに関するニュースが世界を震撼させている中、ロシア株式市場は意に介せずといったペースで株価が上昇している。
7日モスクワタイムスによると、300人もの死亡者が出た先週金曜日には、RTSインデックスは0.38%上昇し589.24ポイントとなり、7月19日以来の最高値を記録した。また同様に、MICEXは1.26%上昇し6月21日以来の高値557.59ポイントを記録している。
市場の動向は、今後も上昇傾向にあり、昨日の6日もRTSでは1.52%、MICEXでは1.01%の上昇を見せている。
金曜日の時点で、RTSの1日の取引高は480万ドルとなり、6日の月曜日には830万ドルにまで上るに至った。MICEXでの取引高に関しては、大きな影響は出ていないようだが、金曜日の時点での1日の取引高は3億400万ドルであった。
VCP Capital Partners Unternehmensberatungs AG社は3日、同社が所有する化学製品製造のBorsodChem社(BC)株91.2%の一部を機関投資家等に売却を計画していることを明らかにした。
売却予定株数に関しては明確にされていないが、買収に興味がある企業の提案に順ずる予定でおり、機関投資家の必要度に応じて行きたいとしている。
同行は、売却意思を第2四半期の段階で明示してきており、購入の意思を示した企業との協議に9月中には入りたいとしている。
最終的な決定は、VCP社、同社子会社であるCE Oil & Gas Beteiligung und Verwaltung AG 社("CEOG") とBC社の株式を直接所有しているVCP Industrie Beteiligungen AG社の意見交換をもって決定する予定でいる。
6日モスクアタイムスによると、ロシアの連邦税務局はYukos社に対して、2001年度分の追徴課税として新たに41億ドルを課した事を明らかにし、7月1日付けで通知していた金額より7億ドル増額された課税額となった。
訂正された追徴課税は、ロシア史上最大の金額となり、2000年、2001年度の累計追徴額は75億ドルとなり、司法省はYukos社の生産ユニットをいよいよ売却する準備に入ることになる。
また、追徴課税は2002年度以降分も続くとされている。
税務当局の広報によると、新規の追徴課税の締め切りは、14億ドルが未払いになっている2000年度の追徴課税34億ドルの締め切りの2日後とされている。



