カジノ最大手Olympic Entertainment Groupのこの第3四半期の収益が前年同期比で実に94%減となる740万クローン(約5920万円)にまで業績が伸び悩んだと経済ニュースBBNが伝えた。
収益減となった一方で、同社の売上高は3.3%増の6億7600万クローン(約54億800万円)と増加した。
08年1−9月期の収益額は昨年同期比で63.5%減となる1億340万クローン(約8億2720万円)と低調であった。
収益減の発表と共に株価も急落を演じている。同社株は7日、14%も下落し、売り一色であった。同日の売買高は900万クローン(約7200万円)にのぼり、投資家の投売りが相次いだ。
格付け大手のムーディーズが世界的な信用不信から景気後退が懸念されるとしてリトアニアとエストニアの見通しをネガティブに引き下げ、ラトビアについては、A2からA3へ一段投資判断を引き下げたことを米ブルームバーグが伝えた。
バルト3国経済は、外資が貸付を厳格化したことで不動産価格は急落し、国内消費は冷え込み経済成長が急激に下落するという状況に直面している。
エストニアのガス会社、エストニアガス(Eesti Gaas)が住宅向けで少なくとも20%の値上げを求める一方で事業者への料金は引き下げる意向であると経済ニュースBBNが報じている。
値上げのスケジュールは、この12月と1月に10%、そして2月もしくは3月に15%の値上げを見込んでいる。
前回、同社が値上げを実施したのはまだ1ヶ月前のことであり、その時は14〜38%の幅で消費量に応じて値上げされている。
LETAによると、ラトビアの第3四半期GDPが4.2%縮小した。
統計局資料では第2四半期には0.1%拡大していたが、景気後退の影響が徐々に顕著になり、第3四半期は製造業もサービス業も何れもマイナス成長となった。
LETAによると、ここ最近だけで約1000台近いコンピューターがエストニア国内でSinowalというウイルスに感染したと報じている。
同ウイルスに感染すると、個人情報などが勝手に流出し、下手をすると犯罪に利用されかねないとIT関係者が警鐘を鳴らしている。
CERT Estonia(Computer Emergency Response Team)のTarmo Randel氏は、新ウイルスSinowalは発見が難しく、大変危険なウイルスだと指摘する。
また、Microsoftによると、エストニア国内でウイルス感染したコンピューター数は今年だけでも18.7%も増加しているとレポートで紹介している。