仏プジョー、撤退か?(エストニア)

投稿日時 2008-5-14 2:02:00 | トピック: Baltic State

プジョーがエストニアの正規代理店Kommest Autoへの出荷を全て停めてしまった。

Kommest Autoはエストニア及びラトビアでプジョーの正規代理店を勤めているが、巨大債務に苦しんでいるという。

地元紙アリパエブによると、もし新たな投資家がここ数日以内に現れない限りKommest Autoは破綻を申請するかもしれない。

事情が表沙汰になったのは、この3月に同社のラトビア法人への自動車の配送をプジョーが停めたことに始まり、4月に入って部品の出荷も停めてしまったことに始まる。

同社のラトビア法人では、現在も抱える在庫の処理を行っているというが、既にオフィスからは経営陣もスタッフも蛻の殻だという。

同社の株主Toomas Rüütmann氏は、財務状況の悪化を認めており、現在、その改革中だといい、ラトビア法人とエストニア法人を合併させ、組織の再構築を図る予定だと述べている。

また、プジョーへの債務は約1000万ユーロ(約16億2000万円)に上っていると見られている。

Rüütmann氏は、早急に新たな投資家を発掘する必要に駆られており、一部では韓国KIAの正規代理店を勤めるタリーナカウバマヤを傘下に置くNG Investeeringudに投資を募っているという。

その他には、アウディの正規代理店Reval AutoやVWの正規代理店Saksa Autoもその候補に挙がっているが、人気が薄いプジョーが最悪、エストニアからは姿を消すことも有り得るとも見られている。


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