プジョーがエストニアの正規代理店Kommest Autoへの出荷を全て停めてしまった。
Kommest Autoはエストニア及びラトビアでプジョーの正規代理店を勤めているが、巨大債務に苦しんでいるという。
地元紙アリパエブによると、もし新たな投資家がここ数日以内に現れない限りKommest Autoは破綻を申請するかもしれない。
事情が表沙汰になったのは、この3月に同社のラトビア法人への自動車の配送をプジョーが停めたことに始まり、4月に入って部品の出荷も停めてしまったことに始まる。
同社のラトビア法人では、現在も抱える在庫の処理を行っているというが、既にオフィスからは経営陣もスタッフも蛻の殻だという。
同社の株主Toomas Rüütmann氏は、財務状況の悪化を認めており、現在、その改革中だといい、ラトビア法人とエストニア法人を合併させ、組織の再構築を図る予定だと述べている。
また、プジョーへの債務は約1000万ユーロ(約16億2000万円)に上っていると見られている。
Rüütmann氏は、早急に新たな投資家を発掘する必要に駆られており、一部では韓国KIAの正規代理店を勤めるタリーナカウバマヤを傘下に置くNG Investeeringudに投資を募っているという。
その他には、アウディの正規代理店Reval AutoやVWの正規代理店Saksa Autoもその候補に挙がっているが、人気が薄いプジョーが最悪、エストニアからは姿を消すことも有り得るとも見られている。