Tartu
メールマガジン
07年1月1日からブルガリア、ルーマニアがEU加盟を果たすことが決まり、巨大化する欧州・中東欧に続き、巨大市場として台頭しつつあるロシア、GDP成長率が10%を上回るバルト3国、国営企業の民営化を急ぐCIS諸国といった地域の経済状況などの情報を配信しています。

メールアドレス:

→詳しくはこちら


i-modeにて最新経済ニュースをいつでもご覧いただけます。

広告掲載について

ニュース過去記事検索
CIS : ナフトガス,今冬も不法に欧州向けガスの盗用を示唆(ウクライナ)
投稿者: 編集部 投稿日時: 2006-6-26 2:04:00 (1331 ヒット)

ナフトガス(Neftegaz Ukrainy)がもしこの冬も貯蔵天然ガスが不足や空になった場合、ロシアからウクライナ経由で欧州へ輸出される天然ガスを無断で盗用する可能性を否定しないと6月8日にユーリー・イエハヌロフ首相宛に出した報告書の中で明示していることが23日明らかになった。

同社の報告書には、もしガス不足に陥った場合、ナフトガスとしては他に打つ手はないとして、ロシアが例えウクライナを窃盗呼ばわりしたとしても欧州向けの天然ガスを盗用せざる得ないという内容となっている。

同社の説明では、ウクライナ向けの天然ガス貯蔵庫が満杯にならない限りは、欧州向けを削減し、ウクライナ向けに振り向けるとしている。

また、ナフトガスではウクライナ政府へ10億ドルの融資を申し込んでおり、その用途をロスクレネルゴへの債務支払いと貯蔵用の天然ガス購入に振り向けたいとしている。

これまでに同社は蘭ABN AMROから5億ドルの融資を受けており、その資金で6月末までの貯蔵用ガスを購入している。しかしながら、同社のロスクレネルゴ向けの債務は第1四半期に5億8190万ドルまで膨れ上がり、その他にもウクルガスエネルゴへの債務も4月以降に2550万ドルにまで拡大している。

債務が拡大する中で、十分なガスの手当てが出来なくなることが懸念され、第2四半期は最終的に33億立法メートル分の支払いが滞る結果になると見られている。

印刷用ページ このニュースを友達に送る

Copyright (c) 2004 CPGBalticsOU All rights reserved.
本ホームページの全部または一部を 無断で複写複製(コピー)することは、 著作権法上での例外を除き、禁じられています。