CIS : 経済成長に鈍化傾向 (モルドバ)
モルドバ国立統計局によると、06年第1四半期の経済成長率が6.2%に留まったことが明らかになった。この第1四半期にGDPは6億3570万ドルであった。05年第1四半期の8.2%成長や05年度通年の7.1%と比較しても成長速度の鈍化鮮明になりつつある。
モルドバ政府および国際通貨基金(IMF)では、今年のGDPを6〜6.5%と予測しており、実質国内総生産は32億600万ドルと試算している。IMFが承認したモルドバの3ヵ年経済改革案でも、06年度のモルドバ経済は鈍化することが予測されており、その理由をエネルギー価格の高騰と人材不足を挙げている。
同案では、中期的なGDP成長率は5〜5.5%と予測されている。しかしながら同案がIMFに承認された時点ではロシアによるモルドバ産ワインの輸入禁止措置が施行される前であったことから、将来的に大きな影響を及ぼすものと見られている。実際、ロシアへのモルドバ産ワインの輸出先比率は80%を超える巨大市場となっていた。