CIS : 露乳製品輸入禁止措置により業界に激震(ウクライナ)
ウクライナの大手乳製品メーカー ウクルプロダクトの株価が暴落している。同社のオーナーは元英ラグビーのコーチであるJack Rowell氏で、ロシアがウクライナ産の乳製品の輸入を禁止したことから税引き前収益が激減したことを受けて株価が暴落を記録した。
ロシアでは、この1月にウクライナからの牛肉や牛乳などを禁輸しており、チーズメーカーへも大きな影響が出ており、周辺国に製品の多くを迂回輸出することで難を凌いでいる。
ウクライナのチーズ業界では、リビアやサウジアラビアなどへの輸出を拡大し、ロシアへの輸出分を補っている。
ロンドンに上場するウクルプロダクトの株価は、25%暴落し一株38ペンスで取引されており、05年2月の株式上場以来最大の下落を記録しており。株価の下落により、同社の時下価値は2900万ドルにまで減少している。
ウクライナはロシアとのエネルギー供給問題で揉めている事もあり、財界では経済不況に陥ることに懸念を表明している。ロシアからのエネルギー輸入比率は、全体の約80%を占めている。