野党のティモシェンコ女史がウクライナ議会に対し、高級官僚が国内ガス市場で不法に関与し、背後に汚職があったのではないかと調査を求めている。
同女史は、議会特別委員会の設置を求め、同委員会に3ヶ月間の調査期間を与え、複数の高級官僚の汚職調査を行うことを請求している。
ティモシェンコ女史の申し立てによると、ウクライナのガス輸入を独占するロスウクレネルゴ(RosUkrEnergo)の設立の際にYurii Boikoエネルギー大臣らが何らかの形で関与したとされている。
10月24日にUkrhaz-Energoとロスウクレネルゴの間で07年度のガス輸入に関し、1000立方メートルを130ドルで550億〜620億立方メートルを輸入することで契約が結ばれている。
しかしながら、ガス輸入・販売契約の背後でナフトガス(Naftohaz Ukrainy)が設立したUkrhaz-Energoを通してロスウクレネルゴが産業界向けやナフトガス自身へガスを販売することになっていることに疑惑があると見られている。
スイス籍のロスウクレネルゴは露ガスプロムバンクとオーストリアのライファイセン銀行により2004年に共同設立され、2028年度までトルクメニスタンのガスをウクライナへ輸出する契約を締結している。
ロスウクレネルゴの45%の株式は露ガスプロムが保有し、残りをウクライナ人のDmytro Firtash氏が45%そしてIvan Fursin氏が5%をそれぞ保有している。