ウクライナの石油ガス最大手ナフトガス傘下の石油会社ウクルナフタ(Ukrnafta Oil Company)が地下倉庫に貯蔵されている天然ガス備蓄6億9500万㎥を公開入札にかけることを27日明らかにし、売却予想価格は1000㎥あたり84ドル強になる見通しとなっている。
同入札を主催するUkrainian Agrarian Exchangeでは、付加価値税を含まない金額として、6億9538万5000㎥のガスを2億9350万UAH程度で落札されると予測している。
落札では、落札者は全額を前もって支払う必要があり、その他にも地下倉庫からのガス抽出経費や運送代金も負う必要がある。
ロスクレネグロのOleg Palchikov代表は30日、06年上半期の1000㎥あたり95ドルのウクライナ向けガス価格が、下半期には適応されることはないとテレビ番組の中で示唆した。
Palchikov氏は番組の中で、ウクライナ向けのガス価格はCIS諸国の中でも最も低い価格の一つで自国に天然ガスの輸送パイプラインを保有していることでそのメリットを享受していると語っている。
ナフトガスは24日、大寒波がウクライナを襲ったことでガスの消費が急拡大したことを受けてロシアからのガスを無断使用したことを認め、ただし、利用量に関しては、ロシアとの間で合意しているガス使用量の範囲内であるという独自の見解を明らかにした。
ウクライナではこの24時間に、過去最高となる4億㎥のガスを消費しており、欧州向けとされるロシアからのガスを4000万㎥近く勝手利用したことを認めている。
一方で、欧州から批評の矛先となっていたガスプロムでは、問題の原因はウクライナにあるとしながらも、欧州各国には今回のガス供給不足に対し、独自にその賠償を示している。
ロシアの最大手石油会社ルクオイルが2010年までにベラルーシの自社ガソリンスタンド網を3倍増にまで拡大する計画を立てている。
現在、ルクオイルではベラルーシに45のガスリンスタンドを運営しており、市場の7.5%から8%を押さえている。同社では、2010年までにガソリンスタンド網を120〜150箇所まで拡大し、シェアを20%まで引き上げたいとしている。
ウクライナ国立統計委員会は30日、05年1-9月期のウクライナの貿易黒字が70.7%減となる16億2800万ドルまで大幅に減少したことを発表した。
期間中、輸出高は6.8%増の296億ドルとなったが、一方の輸入高が26.8%増の279億ドルまで急激に拡大したことが黒字を大幅に押し下げる要因となった。
また、対CIS諸国向けの輸出高は22.3%増の98億ドルを記録し、その他の諸国向けでは198億ドルを維持した。輸入に関しては、対CIS諸国からは13%増の129億ドルに留めたが、その他の諸国からの輸入高は40.5%増の150億ドルと急激に拡大した。