統計分析省は12日、05年1−6月期の消費者物価指数が4%の上昇となり、昨年同期の8.1%から半減させることに成功したことを発表した。
6月単独のインフレ率は0.2%となり、5月期の0.6%からも着実にインフレを押さえ込んできている。今年、ベラルーシではインフレ率を10%に目標を置いている。
昨年のインフレ率は14.4%、03年度には25.4%をつけていた。
ユーシェンコ大統領は16日、05年度の経済成長率を今年下半期からは拡大傾向に転じるとの見地から最終的に7%-8%まで拡大するという見通しを明らかにした。
今回の経済予測は、願いとも取れる目標指数とされ、5月期に急停止した経済への期待を込めた内容と見られている。
統計委員会では、先日、5月期のGDPが3.6%成長であったことを発表しており、5月のGDPは過去3年間で最も悪い指数を記録していた。
ユーシェンコ大統領は、今年のインフレ率についても8%程度になるという見通しを明らかにしている。
5月当初には経済成長に拍車がかかる勢いを示していたウクライナ経済であったが、5月後半には、急速にその勢いも減速し政府の期待を裏切る結果となった。
この5月の経済成長は結局3.6%まで落ち込み、過去3年間で最悪を記録し、4月期の3.9%を大きく下回ったことを国立統計委員会が14日発表した。
大きく期待を裏切った経済指数は、今年の経済成長予測と支出計画を大きく変更せざる得なくなるかもしれない。中央政府では、今年のGDPを8.2%と予測しているが、4月、5月の指数を踏まえると、変更も時間の問題となっている。
今年、ウクライナでは1-5月期のGDP成長率は1-4月期の5%から4.7%まで落ち込んでおり、停滞気味の経済が浮き彫りになり始めている。
05年1-5月期の各家庭における預貯金残高がベラルーシ・ルーブル建で23.1%増となる5400億BYR増加し、外貨建ての預貯金では5.4%増の3830万ドル拡大したことを国立銀行が13日発表した。
6月1日の時点で、ルーブル建ての預金総額は2兆9000億BYRとなり、外貨建では7億5150万ドルに達した。中央銀行では、今後もルーブル建ての預貯金を保護することを目的に、為替の安定を追及していく政策を続けるとしている。
ウクライナ最大の石油ガス会社UkrNaftaは9日、国内のガソリンスタンドを3210万ドルで新に25店舗買収し、販売網の拡大に成功した。
今回の25店舗の買収によりUkrNaftaでは傘下のガソリンスタンド網を今月だけで98店舗拡大させることに成功し、増す増すロシアの石油メジャールクオイルやTNK-BPに挑戦する大勢が整いつつある。
UkrNaftaでは、更に4億ドルを投じて販売網を今年年末までに800店舗体制まで引上げたいとしている。現在同社は、国内に489店舗のガソリンスタンドを経営しており、最大手のTNK-BPの1100店舗の半数にも届いていない。