大手銀行SEB Vilniaus Bankasの頭取相談役を務めるGitanas Nauseda氏が、来年、国内三大都市の不動産価格は最大15%の下落し、同時に融資が焦げ付く不良債権が急増することを予見している。
中央銀行金融安定局のMindaugas Leika部長は、Nauseda氏の意見に現実的で賛同すると語っている。
Nauseda氏の予見は、不動産価格は今年既に値下げされ、この流れは依然続き、同時に値引きと相まって家具やキッチンなどが標準装備されるなどして結果として更なる値下げが行われるというものだ。
また、最大の不動産価格下落要因として、インフレが強く作用するとしている。
フィンランドのエネルギーグループVapo OYにエストニアに巨大バイオ燃料プラントを建設する計画があり、エストニアの傘下企業Tootsi Turvasが事業の中心になるという。
フィンランド紙Kauppalehtiによると、同社では09年末までに最終的な投資判断を下すという。Vapoは、エストニアに8000ヘクタールの泥炭備地を所有しており、傘下のTootsi Turvasがエストニアのリーディング企業となっている。
Vaop Oyはフィンランド最大の泥炭燃料供給者で、同様に電力、ヒーティング、風力環境泥炭なども取り扱っている。
支払い不履行で債権者からの要求で資産売却を迫られている人が急増しているという。
統計資料によると、11月に裁判所からの決定で債権者から資産売却が迫られた件数が年初の1月期比で3倍増となっている。
この1月に競売を強要された債務者は40件に過ぎなかったが、この11月には110件にまで増加し、その殆どが不動産の競売だという。
国際通貨基金(International Monetary Fund)が近い将来にバルト3国が経済危機に陥る危険性があると示唆している。
IMF欧州部門長Michael Deppler氏によると、いくつかの諸国で10年前に起ったアジア金融危機で見られた危機の前兆が同じように見られるいう。
アジア金融危機当時、極端な経常赤字、民間部門での借金の拡大、そして為替の固定レートなどが重石となって通貨危機が発生している。
ラトビアの中央統計局が10月にバルト3国の肉類、乳製品、穀物などの価格調査を実施した。
牛肉価格は、ラトビアでキロ3.23ユーロとなったところ、リトアニアで3.64ユーロ、エストニアで3.16ユーロであった。
豚肉もラトビアがキロ3ユーロのところ、リトアニア2.2ユーロ、エストニア2.84ユーロ、そして鶏肉ではラトビアがキロ2.8ユーロ、リトアニア2.2ユーロ、エストニア2.84ユーロという結果となった。
ソーセージの価格はリトアニアがキロ2.85ユーロ、エストニア3.08ユーロのところ、ラトビアではキロ3.24ユーロと最も高いという調査が報告されている。
乳製品では、バター価格はラトビア4.82ユーロ/キロ、リトアニア6.49ユーロ、エストニア6.23ユーロで、牛乳はラトビア0.74ユーロ/リットル、リトアニア0.64ユーロ、エストニア0.58ユーロ、そして卵の価格は、ラトビア1.12ユーロ/10個入り、リトアニア1.1ユーロ、エストニア0.94ユーロという価格となっている。
穀物については、黒パンがラトビアでキロ1.11ユーロのところ、リトアニアで1.05ユーロ、エストニア1.12ユーロし、白パンもラトビアでキロ1.28ユーロ、リトアニア1.23ユーロ、エストニア1.27ユーロという価格で売られている。
また、砂糖価格はラトビア1.08ユーロ/キロ、リトアニア0.91ユーロ、エストニア0.98ユーロ、ポテトがラトビア0.4ユーロ/キロ、リトアニア0.41ユーロ、エストニア0.43ユーロ、そしてハードリカーは、ラトビアが8.84ユーロ/リットル、リトアニア8.06ユーロ、エストニア9.6ユーロなどであった。