リトアニアの事業雇用者協会が行った市場調査の結果、ショッキングな内容が明らかになっている。リトアニアでビジネスを行うには、汚職、闇経済、そして不動産価格が税金よりも負担となっているという。
同調査では、1800社の中小企業が対象となっており、調査の結果、事業者の過半数がEUからの援助金や市政府などからの支援は考えたことはないといい、事業を行う上で最大の弊害となっているのは、汚職と闇経済の存在だという。
特に建設業と商業で顕著だと指摘されている。
実際、建設業界から調査に答えた企業の半数が、業界には違法取引、不登記製造、窃盗、違法就労、そしてマフィアが絡んだ色々な不法活動が存在していると回答している。
リトアニアの医薬品大手企業Sanitas Groupの07年1−9月期の純利益が2979万リタスを記録した。
約3000万リタスの収益は、実に全年同期比で44倍もの増加となる。しかしながら、9月期単独での収益は18%減の394万リタスに留まっている。
この9ヶ月間での同社の売上高は2億5392万リタスに上り、168.7%増を達成している。
タリン空港が隣国のリガ国際空港と競合する為に漸く大幅な利用料の値下げを断行することを決めている。
タリン空港の役員会が外国の航空会社誘致に向けて空港の利用料を引き下げることを決定した。
同空港のEduard Tuurマーケティング・マネジャーは、同委員会は駐機料を来年3月から10%値下げし、更に利用客の空港利用料も現在の約9.9ユーロの値下げも行う計画だと今回の空港利用料の値下げについて説明している。
今回の値下げ決定により、タリン空港は欧州でも最も高い空港利用料空港という悪名を払拭することになり、海外の航空会社から人気を集めるリガと競合すること目指すことになる。
同氏によると、既にタリン空港では、3〜5社との間で新たな就航協議を始めているという。
今回の値下げで、先ずライアン航空の就航が期待され、上手く就航が決まれば、タリン空港の利用者数は少なくとも50万人は増加すると試算されている。
昨年、タリン空港は150万人の利用客があり、05年度期比で約10%増加している。因みにリガ国際空港は昨年250万人の利用客があり、同様に05年度期比で33%の増加を記録している。
世界的なコンサルティング会社A.T. Kearneyがエストニアを世界でも上位に位置する国際化された国の一つだと高い評価を与えている。
同社が発表したGlobalization Index 最新版のランキングでは、対象国世界72ヶ国中、第10位に位置付けされている。
評価内容の一つには、エストニアはバルトのトラ(Baltic Tiger)であり、旧ソビエトという枠から大きく飛躍していると評価されている。
同評価で、上位10カ国として、シンガポール、香港、オランダ、スイス、アイルランド、デンマーク、アメリカ、カナダ、ヨルダン、エストニアというランキングになっている。
エストニア最大の衣料品会社バルティカ(Baltika)の07年1−9月期の売上高が8億4400万クローン(約88億6000万円)となり、前年同期比で37%の増加を記録した。
4割近い売り上げ増となった一方で、収益は30.5%減となる3910万クローン(約4億1000万円)に留まり、収益性が悪化していることを嫌って、23日の株価は寄付きから5%の下落で取引が始まっている。