住宅ローンの支払いが滞っている市民の住宅売却に市執行官が本腰を入れたため、昨年期比でローン滞納物件の売却が10倍も増えている。
強制売却の依頼は、特に零細の貸金債権者からの請求が中心で、銀行などの大手金融機関が融資している800億クローンの住宅ローンへはまだ影響は出ていない。
ハンサバンクグループのErkki Raasuke代表は、市場は既に大きく変化しており、日に日に債権が焦げ付く現状へも準備しておかなければならないと述べている。
Tallinna Kaubamaja Group傘下の大手スーパーマーケットチェーンSelverが構造改革の一部として90人を解雇することを決めた。
解雇される要員は、厨房で働く社員が中心で、厨房施設はタルテュの2店とタリンの1店舗を統一するという。
同社では、人材難の中、社員を解雇することは悲しいことだが、再就労は今の経済環境であれば容易だろうと今回の大型解雇を決定したと説明している。
06年度の売上高上位300社に入り、大企業となったSIA Vunderaだが、実は創業1年にも満たないことが明らかになっている。
日刊紙Neatkariga Rita Avizeによると、SIA Vunderaはオフィス用品を取り扱う企業で、昨年の売上高は4億1300万ラト(約950億円)を計上した一方で、収益は2万8700ラトに留まっている。
現在、同社は既に営業活動を停止しており、詐欺企業の可能性もあると、疑惑の目が向けられている。
同社の社員数は、何と1人で、創業者1人で売上高4億ラト強を達成したことになる。
業界関係者の間では、同社の名前は一切聞いたことはなく、同社の存在そのものが知られていない。
また、業界でシェア1位でも売上高は500万ラト(約11億5000万円)が精々だということもあり、ますますSIA Vunderaの決算内容が疑われている。
国家歳入局によると、同社の企業登録は07年5月に抹消されているという。
07年9月期のラトビアのインフレ率が11.5%を記録し、欧州最高の座を維持したとEurostatが報じている。
ラトビア中央銀行の独自試算によると、9月期のインフレ率は11.4%であった。
この5月に一度は欧州最高のインフレ率の座をハンガリーに譲ったが、それまでの数年間、ラトビアは欧州一の高インフレ率の座を固持してきた。
9月期には、バルト3国は何処も高インフレとなり、隣国エストニアは欧州第2位となる7.5%、そしてリトアニアでも第3位となる7.1%を記録している。
ハンガリーは、6.4%までインフレ率は低下している。
9月期の平均生乳価格が1リットルあたり834.9リタスとなり、24%あまりの値上がりとなった。
8月の生乳価格も14.1%上昇していたことからも、今後、牛乳価格は値上がりする一方となりそうである。生乳価格の値上がりの一方で、購入量は減少しており、9月期の購入総量は1.55%減の14万40トンであった。
1-9月期に購入された生乳総量は、昨年同期比で6.7%増の104万トンとなっている。