この9月からラトビアでは金の購入に殺到する現象が起きている。
金を購入するラトビア人がこの9月から急激に増加し、ちょっとしたゴールド購入ラッシュとなっている。市民等が買いに走っているのは金のリングやコインなどで、通貨ラトへの不信から金資産への資産逃避が起こっている。
金の売買を取り扱うTavexでは、この数週間、市民等の金への興味が増幅し、多くの問合せが殺到している。しかしながら、金の購入を急いでいる市民等の大半は小額購入に偏っているという。
首都タリンを取り巻くハルユ地区のGDPに占める割合が2005年度時点で59.3%を占めている。
エストニア統計局によると、2005年度時点でのエストニアのGDPは1754億クローン(1兆7600億円強)で、その内ハルユ地区が1040億クローン(1兆420億円強)を占めた。
ハルユ地区に次いでタルテュ地区、イダ-ヴィル地区が続きそれぞれGDPの10%、8.3%を占めている。
2005年度の人口一人当たりのGDPは13万297クローン(約130万3500円)であったが、ハルユ地区では19万9642クローン(約200万円強)と高く、エストニア全土の平均値を153.2%も上回った。
同様に第2第3の都市タルテュ及びパルヌを見ると、それぞれ11万8227クローン(120万円強)と9万9845クローン(100万円強)で平均値との比率は90.8%、76.6%であった。
また、人口一人当たりのGDPが最小であった地域はヨゲバ及びポルバ地区で、それぞれ5万6710クローン(43.5%)と5万9346クローン(45.5%)であった。
世界銀行の事業のし易さレポートの中でエストニアが中東欧で最もその環境が整っていると評価されている。
エストニアは、世界第17位とされ、ベルギー19位、ドイツ20位、オランダ21位、フランス31位、スペイン38位、イタリア53位などの上を行っている。
世界一位には今年はシンガポールが選ばれ、その他上位10カ国には、ニュージーランド、アメリカ、香港、デンマーク、イギリス、カナダ、アイルランド、オーストラリア、アイスランドなどが選ばれている。
エストニアの大手企業上位100社の企業価値が3500億クローン(3兆5000億円強)前後に匹敵すると投資銀行GILD Bankersが試算している。
エストニアの2006年度GDPは上位100社の企業価値を下回る2000億クローン(2兆円強)に過ぎなかった。
GILDが今回試算したGILD TOP 100の中でエストニア企業の企業価値をそれぞれ紹介している。詳細は、10月11日の週刊紙Eesti Ekspressに掲載される予定。
企業価値の算定ではタリン証券取引所なども協力している。
08年度から創業がフル稼働となるMazeikiu Naftaがリトアニアの経常赤字削減に大きく貢献するだろうと中央銀行であるリトアニア銀行が期待を寄せている。
中央銀行のReinoldijus Sarkinas総裁によると、来年以降は経常赤字の水準が06年度レベルまで改善するという。
今年上半期の経常赤字は64億4000万リタスにまで拡大し、GDPの14.8%を占めるまで悪化している。昨年では9.4%の水準に過ぎなかった。
昨年10月の火災が原因で生産ラインの一部が停止した状態にあるMazeikiu Naftaでは今年年末までにラインを総稼動させる計画で、上手く稼動できれば、輸出が大きく改善することになり経常赤字の削減に大きく寄与するものと見られている。