エストニアの中央銀行Eesti Pankは13日、インフレ対策とするクローンの通貨切り下げはナンセンスそのものであると発表した。
中央銀行は、通貨切り下げ期待が一部の投機家の間で噂されているが、現在のエストニアに通貨切り下げは必要ないとの立場を強調した。
同行によると、通貨切り下げで何の経済的問題も解決は出来ないとし、強いて言えば多くの問題を発生させるだけだと、通貨切り下げを完全に否定した。
エストニアで既に著名な日本人ビジネスマンとなっている川邊俊雄氏がエストニアに日本人年金受給者向けの高級避暑地を建設するための計画を推し進めている。
地元紙エスティ・パバレットによると、川邊氏は、エストニアのカドリナに同計画を企画しており、同氏が所有するGlobal Community OUが計画を運営していくという。
計画では、カドリナの地に数十もの家屋を建設することになっている。
同氏は、これまでにRidaraでも不動産開発を進めており、Ridara開発では既に殆どの物件は日本人に売却済みであるという。
Ridara不動産開発では、17ヘクタールの地に61戸の戸建てを建設し、その他には3つのマンション、ホテル、ケータリング施設、展示場、ミュージアム、駐車場などを併設するプランとなっている。
エストニアの住宅ローンで指標とされる6ヶ月ものEuriborが4%を超え過去半年で最高水準を記録している。
今後も金利は上昇すると予測され、金利上昇から過熱気味とされる不動産市場を冷却化させることに一役買うと見られている。
国内の商業銀行では、1月末時点で833億クローン(53億2000万ユーロ)を個人へ融資しており、2006年1月期比で61%も増加している。
中央銀行によると、消費者金融はこの1年で88%も拡大した86億7000万クローンに達しているという。
07年1月末時点で、住宅ローンの未払い分は687億クローンあり、06年1月からは62%の増加となっている。
中央銀行の資料では、昨年12月時点でユーロ建てローン平均金利は1.29%上昇した5%に達しており、一方でクローン建てローンでは、0.37%下落した7.04%となっている。
個人向けユーロ建て融資における金利水準は、1.35%上昇した4.92%で、法人向けでは、1.1%上昇した5.33%となっている。
リトアニア及びポーランドの運輸大臣がレイル・バルティカ計画における国境超えに関る覚書に署名したことが明らかになった。
今後は、欧州委員会から270万ユーロの予算を得次第、レイルバルティカ計画の仮詳細の作成に使われることになる。
リトアニアでは、2007年度中に同計画のために1500万リタスを経費計上しており、今年上半期中に鉄道建設の業者を公募する予定となっている。
国内トップ5に入る商業銀行Ukio Bankasの役員会が株主総会の際に1株あたり0.01リタス、計176万リタスを配当とする提案を行うことを了承した。
また、同役員会は142万リタスをボーナスとすることも了承している。株主総会は3月22日に開かれる予定で、その際には1億9670万リタス、2000万株を新規発行することも提案することになる。