総選挙を漸く終えたエストニアだが、今回の総選挙で各政党が支出した資金は総額で1億4000万クローンに上っている。
政党別で一議席を確保するために費やした資金を試算すると、民族同盟党は6議席を確保するのに1400万クローンを費やしており、一議席につき230万クローンを要したことになる。
改革党と中央党はそれぞれ5000万クローンを支出しており、一議席あたり150万〜160万クローンが掛かった勘定だ。19議席を獲得したPro Patria Union-Res Publicaもほぼ同様な経費が掛かっている。
社会民主党と緑党は、一議席に60万クローンがかかった勘定で、議席数を最も落とした民族同盟党が最も効率の悪い選挙となった。
国内中堅の商業銀行ソノラスが昨年5230万リタスの黒字を計上し、ほぼ半数を株式配当に振り向けるという。
同行取締役会は2500万リタスを配当とする提案を株式総会で行う意向であることを発表した。株主総会は3月14日に予定され、配当の他に5000万リタスの増資についても話し合うとしている。増資は新たに額面10リタスの優先株を500万株発行する計画。
格付け大手のムーディーズがラトビア預金銀行(JSC Latvijas Krajbanka:Latvian Savings Bank)の格付けを引き上げた。
ムーディーズ投資サービス(Moody's Investors Service)は同行の長期預貯金格付けをこれまでのBa3からBa2へ引き上げたことを明らかにしている。
モルドバが2008年〜2010年のGDP成長率予測を最低でも5%以上と楽観的な経済成長を予測している。
2010年の実質GDPを2005年レベルから25%、1999年からは80%増加した水準に引き上げる計画であるという。
インフレ率については、08年から10年までの間、8.7%、6.9%、5.5%と年々下落すると見られている。
ロシアの大手鉄鋼会社セベスタル(Severstal)が英蘭鉄鋼グループのコーラス(Corus)が保有する一部資産を買収することで協議を進めようとしている。
セベスタルが長年コーラス買収に興味を示してきたというのは市場では当然のように語られてきたが、インドのライバル企業タタ・スティール(Tata Steel)がこの1月末にコーラス入札でブラジルのCSNを破って落札したと見られてきた。
実際に1月末に落札を決めたタタは120億ドルで落札を勝ち取っている。
英紙『The Business』では最近、セベスタルがタタに対しコーラスの鉄鋼工場の一つScunthorpeを19億ドルで買収する意向を伝えたと報じている。
セベスタル、コーラス、タタも今回の報道は否定しており、詳細は何も明かされていない。
セベスタルは昨年世界第2位のアルセロールとの合併を模索したが、アルセロールの株主等らにより合併案が拒否されたことで新たな合併先を模索してきた。