07年度中にもロスネフチがロシア最大の石油会社の座に付くことが明らかになっている。
石油産出高国内トップのルクオイルは、昨年9000万トンの原油を生産し、ルクオイルを追うロスネフチは8200万トンを生産した。今年、ロスネフチは、昨年度には売上げ算入していなかったウドムルトネフチ、サハリン-1、そしてユコスから買い取った石油子会社などからの生産高が計上されることで首位に上り詰めると見られている。
上位2社を追うのはウドムルトネフチをロスネフチに売却し7200万トンの生産に留まったTNK-BPや6600万トンの生産高となったスルグトネフチェガスなどとなっている。
最近、買収を積極的に進めているガスプロムでは、ガスプロムネフチ単体で3300万トンの原油生産があり、傘下のスラブネフチと合わせると5900万トンにまで生産高が拡大する。一時ロシア最大の石油会社となったこともある破綻したユコスは2200万トンの生産量にまで減少し、タトネフチの2500万トンをも下回る結果であった。
ロスネフチは、ユガンスクネフチェガスの買収により生産高を伸ばしており、07年年内にもルクオイルを上回る生産量を記録することが予測されている。
ロシア中央銀行が12月1日時点で06年1-11月期の期間中に上位30銀行の資産総額が38%増加した9兆540億ルーブル(約3416億ドル)となったことを発表している。
11月1日時点では8兆6463億1000万ルーブル(約3260億ドル)であった。上位30行には米シティバンク、墺ライファイゼンといった欧米系の銀行なども含まれる。
また、上位30行による収益総額は31%増の2333億9000万ルーブル(約87億9000万ドル)であった。
ベラルーシ統計分析省は12月期のインフレ率が0.8%となり、06年通年では6.6%となったことを11日発表した。
ベラルーシ政府では当初06年度のインフレ率を7〜9%と予測していた。年度別でみると、04年度のインフレ率は14.4%で、05年度では8%を記録していた。
また、今年度のインフレ率については、6〜8%が予測されている。
エストニアの市場リサーチ機構EKIが今年のエストニア経済も減速しながらも順調に拡大すると予測している。
今年の経済減速の予想は、主に人材不足に起因すると見られている。EKIによると、今年のエストニア経済は9%成長に留まり、06年度の11%成長には劣ることになると予測されている。
また、EKIでは、急速な経済成長により人材不足が顕著になった現状では、経済成長減速は逆に好ましいというコメントを寄せている。
ロシア経済省は11日、06年1-11月期の経済成長率が6.8%となったことを発表した。
05年1-11月期のGDP成長率は6.2%であった。期間中のインフレ率が8.2%を記録したのとは対照的に、工業産出高は4.1%の増加に留まった。
また、経済省では07年度のGDPを6.2%と予測し、インフレ率も6.5〜8%を予測している。
昨年11ヶ月間の貿易黒字は1305億ドルを記録し、輸出高は25.42%増加した2748億ドルとなり、輸入高では29.53%増の1443億ドルであった。