メルセデス・ベンツの正規ディーラーであるSilberautoの06年1-9月期販売高が昨年同期の19億7000万EEKから29億6000万EEKにまで急拡大している。
Silberautoは税引き前収益として今年1億1940万EEKを稼ぎ出し、05年度の9070万EEKからも順調に収益を伸ばしている。
Silberautoは、メルセデス・ベンツ以外にもクライスラー、三菱、シュコーダなども取り扱っている。
ロシアは東欧の中でも外国からの投資対象国として最も人気のある国の一つとなっている。過去3年間にロシア経済は毎年6%以上の経済成長を続けており、国際通貨基金の予測でも今年は6.5%の経済成長が予測されている。
産業構造の転換を急ぐロシア政府では、現在製造業の発展を目指している。
対ドイツ輸出は今年1月から既に26%以上の増加を記録している。中国企業も今年約7億ドルをロシアに投資しており、今年ロシアに投資された直接投資額の5%を占めている。昨年ロシアに投資された直接投資額総額は130億ドルであった。
一方でロシアからの外国直接投資も同様に急拡大しており、2000年度の200億ドルから05年度末時点では6倍増となる1200億ドルにまで急増している。
国内消費の急拡大により経済成長が好調なロシア経済は、特に減税や所得の拡大により支えられている。しかしながら好調な経済もその殆どを石油ガス産業が齎しているといった偏った経済構造だが、エネルギー収益からの安定化基金への貢献は、今年300億ドルを齎し、同基金自体は740億ドルにまで拡大している。
天然資源が齎す巨大収益に興ずる現在だが、これまでにインフラ整備などへあまり投資をしてこなかったエネルギー業界の生産施設は既にフル稼働状態にある。ロシアの石油生産高はこれまでの年間10%の伸びから今後は2〜3%の水準にまで落ち込むことが危惧されている。
ロシア政府は巨大資金を生み出す石油産業を踏まえ、余裕のある今の内に国家プロジェクトとして住宅建設、保健衛生、教育、農業などに焦点をあてていくことを目指している。
実際に、これらの計画には06年07年度中に約160億ドルを投下していく計画を立てている。
ガスプロム株が1株300ルーブルにまで達した。ロシア政府がエネルギー政策を纏めている姿勢が評価される格好でエネルギー関連株が上昇を続けている。
ガスプロム株が300ルーブルを上回ったことで同社価値は7兆1040億ルーブル(2700億ドル)を超えている。
エストニアの石油輸送産業がこの何年か前の時点が産業及び収益のピークで既に終焉間近となっている。
エストニア最大の石油輸送会社の1社Pakterminalの収益は今では2001年当時の半分にまで落ち込んでいる。同社は、2001年当時売上げ高9億2600万EEKあり、収益は7億2000万EEKを得ていた。しかしながら2005年には売上げは5億6500万EEK、収益は2億1600万EEKにまで激減した。
同様に巨大石油ターミナルEstonian Oil Service社も数年前の余裕のあった収益性に陰りが出始めている。今も巨大な収益を得ている同社だが競争の激化によりその収益性は急激に落ち込みを見せている。
ロシアから欧州へ繋がる石油パイプライン建設計画が進む中、これまでの輸送事業形態では収益を上げ続けることは難しく、存続を考えると競合との合併が今後は進むと見られている。
ベラルーシのガス輸送管会社ベルトランガス(Beltransgaz)とロシアのガスプロムが今年度末までに双方が50%の株式を保有するジョイントベンチャーを創設することで合意したことが29日明らかになった。
ベラルーシのルカシェンコ大統領と露プーチン大統領が両国企業によるジョイントベンチャーの創設に合意し、今後は詳細を詰めることになる。
今回の合意を基に両国の懸案となっていたガス価格問題が解決する運びとなると見られている。