ロシア最大手のスベルバンクが来年度にも最高100億ドル相当の株式を投資家へ売却する意向であることを示唆しており、一部で競合の大手バンクVTBのIPO(株式公開)に大きな影響を及ぼす可能性を懸念する声が上がっている。
スベルバンクでは資本を増強することを目的に今回の株式売却を意図しており、最大で475万株、証券市場価値で100億ドルを市場調達することを目指している。
市場関係者によると、100億ドル規模の巨大資金調達があると市場から資金を吸収しきってしまう恐れがあり、他IPOなどに大きく影響が出るとの見方が上がっている。
現在の計画では、スベルバンクでは07年第1四半期にも計画を実行する予定で、第2四半期にIPOを目指すVneshtorgbank(VTB)の資金調達が失敗する恐れが懸念されている。
今年1-9月期の収益が昨年同期比で41%も拡大し240億ドルとなったスベルバンク株は人気となることは必死と見られている。また、資産総額もこの9ヶ月間で44%も増加している。
スベルバンクの大株主は64%を保有するロシアの中銀で、475万株を売却した後の持ち株比率は51%にまで低下する。
最新版の米経済誌ビジネスウィークがラトビアのコーヒーチェーン であるダブルコーヒー(Double Coffee)をバルト3国版スターバックスとして大きく取り上げた。
2002年にリガで創業したダブルコーヒーの創業者はSergei Pushnoy氏およびNick Ustinov氏の2人で、同社はバルト3国に現在45店舗を展開するバルト3国最大のコーヒーチェーンとなっている。
昨年度のラトビア国内での売上げ高は470万ユーロに達し、グループ全体でも950万ユーロと順調に成長を果たした。今年度の売上げは1580万ユーロの売上げが予測されている。
同社のオリジナリティーは、ただ単なるコーヒーを販売する既存のコーヒーチェーンといった路線とは違い、顧客層として広い年代層を狙ったことから50種類ものコーヒーとケーキ、カクテル、朝食、スナックなどを合わせたメニューが揃えている。
創業当初のアイデアでは、品質管理をめざしリガに5〜6店舗だけを展開することを考えていた。しかしながら、リガ市民からの人気が瞬く間に広がったことから2004年に隣国のエストニア及びリトアニアに進出を果たし、05年度にはウクライナへも進出を果たしてしまった。
同社の成長は今日でも留まることは無く、今後2年間に新たに50店舗を開店させる計画を進めており、その大半を市場規模が大きいウクライナと決めている。
その他にもポーランド、チェコなどへも進出機会を窺っており、フランチャイズ式で現地での提携先を模索している。
エストニア最大の衣料メーカーであるバルティカ(Baltika)は06年1-9月期の収益額が21%増の5600万EEKとなったことを発表した。売上高については、26%増となる6億1800万EEK(4000万ユーロ)であった。
Meelis Milder会長は中間収支発表の場で、この9ヶ月間に新たに19店舗を開店させたことが売り上げ増に繋がったと話し、今年年末までに新たに15店舗を展開する意向であることにも言及した。
新たな店舗進出により来期は40%の売り上げ増を狙っている。
ヤヌコビッチ首相がウクライナは来年度のガス輸入価格を1000立方メートルあたり130ドル以下で少なくとも550億立方メートルを輸入することでロシア側と合意したと24日明らかにした。
ロシアとのガス協議が漸く決着したことになり、少なくとも来年度は550億立方メートルの天然ガスを1000立方メートルあたり130ドルを上限として輸入することとなった。
合意文の署名にはロシアからはフラドコフ首相のキエフ訪問と合わせて行われることになっている。
プーチン大統領が24日、ロシア政府として2007年1月15日からロシアでの居住及び就労ビザの取得条件の簡素化を図る意向であることを示唆した。
同大統領は何がどう簡素化されるかについては言及しなかったが、一方で、海外に居住するロシア市民の帰国支援やロシア語習得についても政府として支援していくことには強い意志で取り組むと言及した。