スイスのアルミの大手商社であるグレンコア(Glencore)がロシアのRusAlとSUALとの3社合併から弾き出される可能性が指摘されている。
ロシアの2社は、もしグレンコアが合併に参加しなかった場合でも合併のシナジー効果が十分にあり、合併後の世界1位の地位は変わらないとの見通しから2社による合併も視野に入れているという。
8月に同3社は合併することで覚書に署名していた。合併後の新会社は、300億ドルの資産を持つ世界最大となることで注目されていた。
ロシアからの原油調達が絶たれたリトアニアの製油会社マゼイキウ・ナフタがカザフスタンのKazMunaiGasから原油を調達することを決めたと発表した。
合意内容は、カザフの国営石油会社であるKazMunaiGasから35万トンの原油を8週間をかけてマゼイキウ社まで鉄道輸送することになる。
マゼイキウ社では、7月末からロシアからの原油がストップした状態が続いていた。
また、同社は、カザフの他にもベネズエラから史上初となる原油の輸入を始めることも決めており、80万7000トンが既に輸送されている。
ウクライナの大手銀行の一角Ukrhazbankの株主らが保有する株式の51%から90%を外国投資家へ売却する意向であることを示唆している。
同行の大株主であるVasyl Horbal氏の他、John Smith氏およびYurii Poluneev氏を除く執行役員全員で発行株式数は90%を超え、その全てが売却されることになる。
既に売却先候補はほぼ選定されている模様で、ロシア、欧州、アメリカなどの投資家から買収提案を受けているという。売却額は未定であるが、少なくとも資本金の4倍以上の価格で売却されると見られている。
同行の自己資本は2億5780万UAH(4030万ユーロ)で、今年1-6月期の収益は1348万5000UAH(210万7000ユーロ)を記録している。
エネルギー最大手のUES(Unified Energy Systems)が保有するモセネルゴ株を21億ドルでガスプロムか傘下企業に売却する意向であることを示唆している。
ガスプロムではモセネルゴ株14.6%を21億ドルで買収する提案を示しており、早くて今週内にもUESでは買収提案を受ける方向で動いている。
UESでは、当初モセネルゴを株式公開させ市場から資金を調達させる意向であったが、例えIPOを果たしたとしても20億ドルを調達することは難しいとの見通しからガスプロムの買収提案を受けることに傾いている。
もしガスプロムがモセネルゴ株14.6%を取得した場合、既に保有している株式と合わせて52.6%となり、子会社化することになる。一方でUESでは現在50.9%を保有しているので例え約15%を放出しても依然36.3%の株式を保有し続けることになる。
露ガスプロムが来年度まではウクライナ向けの天然ガス価格を引き上げないことを決定したと27日明らかにした。
同社によると、中央アジアからの天然ガス価格の引上げもあったが第4四半期も1000立方メートルあたり95ドルでウクライナへ天然ガスを供給するという。
また、07年-09年度分については年内に決定するといい、供給量については、毎年550億立方メートルをウクライナへ供給することで既に合意に達している。