ロシアの経済規模がアメリカやドイツなの規模に10年程度で追いつくことが出来ると露財務大臣が24日示唆している。
クドリン財務相は24日のテレビ番組内で、ロシアは、アメリカやドイツなどに匹敵するような経済、金融システムを創生していくと語り、10年後にはそれは達成されるとロシアの将来性に自信を持っていることに言及した。
ロシア下院では22日に07年度の連邦予算を政府支出を25%増加させた5兆4600億ルーブル(2050億ドル)として承認しており、財政黒字は1兆5000万ルーブル(550億ドル)を見込んでいる。
ラトビアがEU諸国中、上から4番目にエネルギーに依存している国であり、その依存度は94%に達することが明らかになった。
EU諸国中、自国内に全くもしくは極少量のエネルギーしか産出できない国々は外国からのエネルギー依存が強く、その独立性に不信感が漂っている。
特に全量を外国に依存するキプロスや99.4%とほぼ全量のポルトガル、99%のルクセンブルグ、94%のラトビア、90.2%のアイルランドでは極端に依存度が高い状況にある。
一方で、イギリスの13%、ポーランドの18.4%、エストニアの33.9%、チェコの37.6%、オランダの38.9%などが依存度が低い各国となっている。
産油国デンマークでは国内の需要を上回る供給があり、独立性が最も高い国となっている。
ウクライナ国立銀行が06年上半期にウクライナの国家、地方、民間が抱える外国債務総額が388億1800万ドルから7%増加した415億6600万ドルとなったことを明らかにした。
国家としての外国債務は7月1日時点で115億1900万万ドルとなり、その中には外貨建て国債として51億1900万ドル、長期借入れとして64億ドルなどが含まれている。
また、銀行による債務はこの半年間に79億1300万ドルにまで増加し、年初の62億1700万ドルから17億ドル近く拡大した。
大手銀行一つであるスベルバンク(Sberbank)は22日、06年1-8月期の収益が46.4%増加した612億ルーブル(23億ドル)となったことを発表した。
税引き前収益は39.7%増の764億ルーブル(28億5000万ドル)であった。銀行資本は9月までに3225億ルーブル(120億5000万ドル)と年初から26.8%の増加を記録し、国内で融資残高トップとなる融資残高では9月1日の時点で2兆2690億ルーブル(847億6000万ドル)に達した。
同行の預かり資産は、個人預金では1兆7690億ルーブル(660億8000万ドル)となり、法人預金でも7591億ルーブル(283億6000万ドル)を預かっている。
ロシア中央銀行が株式の60.57%を保有していることから市民からの支持も高いことが窺える。
イギリス最大の銀行HSBCがロシアでリテール業務を始めることを模索している。
世界トップ5の一角HSBCは今秋にもロシアでのリテールを始めるためChris Barry氏をリテールのトップに据える人事を行った。
45歳になるBarry氏は28年ものリテール業務経験があり、今回のモスクワの前にはサウジアラビアでリテール部門を率いていた。
同氏は、モスクワに着任するや否やリテールの事業内容として貸出や住宅ローンなどのフルサービスを提供する予定であることを示唆している。
ロシアでは、一般的に全土に支店網をめぐらすには少なくとも3年はかかり、事業拡大を急ぐ場合には、実際には既存の銀行を買収することが最も手っ取り早いと見られている。
最近では、ロシアでリテールを始めたオーストリアのライファイセン銀行とハンガリーのOTP銀行の2行はそれぞれImpexbankとInvestsberbankを買収し、その支店網の充実を図っている。