ロシアのリテール・チェーン大手のPyaterochkaとPerekriostockの2社が合併を発表した。合併後の代表者はPyaterochkaから選出されることも決定しており、Perekriostokの株主で金融大手アルファグループは合併会社の大株主に留まる見通しとなっている。
この4月6日にPyaterochka Holding N.V.では、Perekriostokとの合併協議を持ったことを初めて認める発言を出していた。
ロシアで食料品リテール最大手のPyaterochkaは、326店舗を展開し、フランチャイズ形式で別途に425店舗を傘下に運営している。大株主には、オランダのMarie Carla-Corporation N.V.が16.78%、Tayleforth N.V.が48.72%をそれぞれ保有している。その他にはニューヨーク銀行が34.5%の株式を預かり受けている。
Pyaterochkaでは、昨年、売上高が23%増加した13億5900万ドルに達した。
また、一方のPerekriostokはロシアとウクライナの38都市に130店舗を展開しており、昨年度の売上げ高は11億8500万ドルであった。同社の大株主は、アルファ・グループが90.3%の株式を保有し、残りを投資会社Templeton Investment Fundが7.1%、及びPerekriostok役員が2.6%をそれぞれ保有している。
ラトビア第3位の事業規模を誇るパレックス銀行(Parex Banka)が株式公開に向けて幹事として銀行4行を指定したことを11日発表した。
幹事に指定された銀行は、独ドイツ銀行、英HSBC、米JPMorgan Chase、米-瑞西Credit Suisseの4行でIPOに向けた会計監査はKPNGインターナショナルが行うことが発表されている。
パレックス銀行は、バルト3国で唯一西側資本の傘下にない最大の銀行で、事業所をラトビア、リトアニア、エストニア、ロシアなどに広げている。
リャザネネルゴ(OAO Ryazanenergo BoD)が05年度の配当として収益の86%分に当たる7600万ルーブルを配当する意向であることを11日示唆した。
今回の配当案が株主総会で承認された場合、1株あたり0.367256ルーブルが配当されることになる。昨年には同社株主は、計1350万ルーブルの配当を受けているので、今年は約5.6倍の高配当を受け取ることになる。
05年度の同社の収益は04年度期比で6.2倍となる8835万5000ルーブルであった。
リャザネネルゴの大株主にはRAO UES of Russiaが49%、ZAO DKKが30.27%の株式をそれぞれ保有している。
ウクライナで最大のタバコメーカーであるフィリップモリス(Philip Morris Ukraine)は10日、06年第1四半期のタバコ産出高が4.6%減となる82億7100万本であったことを発表した。
同社では、この3月に27億1500万本を生産し、昨年同期比では5.1%の減少を記録した。
フィリップモリスの国内Ukrtyutyun組合内でのシェアは、この第1四半期には38.5%となった。
ロシア人の携帯電話選びに変化が起きている。市民は高額機種を望み、マルチファンクション機種を好む方向にある。
今年、第1四半期にロシア国内で販売された携帯電話台数が昨年同期比で17%減少し、これまで好調が続いた携帯電話販売に異変が見え隠れし始めている。
数年前にロシア人は携帯電話ブームに乗り、漸く携帯電話を購入するようになったばかりだったが、購入機種は、より高い機種へと嗜好が変わり、小売大手のYevrosetによると、平均携帯電話価格は193ドルにまで高騰している。
市場では、携帯電話ブームもここに来て落ち着きを見せ始め、これまでのような急速な成長は休息すると見られる中、新たな新規機種への買換え需要が今後の期待とする方向へと変貌しつつある。