ロシア最大の石油会社ルクオイル(LUKoil)とアメリカの石油会社コノコフィリップス(ConocoPhillips)は共同で進めていた製油会社マゼイキウ・ナフタ(Mazeikiu Nafta)の買収を断念したことを明らかにした。
ルクオイルのLeonid Fedun副社長によると、今件は政治的な要因が働いているとして、ルクオイルでは買収はあきらめざる得ないと白旗を揚げる発言を発している。
これまでにマゼイキウの買収にはルクオイル−コノコフィリップス連合のほかに英露合弁会社TNK-BP、ポーランドのPKN Orlen、カザフスタンの石油ガス会社KazMunayGazなどが応札に興味を示している。
天然ガス大手のガスプロムと電力大手Unified Energy Systems(UES)との間で、保有株のスワップを行う計画があることが明らかになった。
同計画では、ガスプロムが保有するUESの株式10.5%とUESが傘下に置き電力の輸出入を一手に行っているZAO Inter RAOの株式を交換するというものとなっている。
UESでは、現在、事業構造のリストラを行っており、今回の動きもそれに沿ったものと見られている。
しかしながら、一部の政府関係者の間では、ガスプロムの存在が今以上に巨大化することには慎重になっており、UESとの関係強化が今後、政府の懸念材料になりかねない。
最も問題を難しくしているのは、UESへ大半のガスを供給しているのはガスプロムで、合併に向けた話となった場合、ガス価格のダンピングから競争の原理を損ないかねないことにあるとされている。
ウクライナの05年9月期の貿易赤字がエネルギーの輸入拡大に伴い、急激に拡大を見せた。
今年ウクライナでは、1−9月期の貿易赤字が7億4800万ドルに拡大し、1−8月期の3億7200万ドルから大きく赤字幅が拡大した。
ウクライナでは、今年8月に1998年以来はじめて貿易赤字を計上している。
また、昨年の1−9月期にはウクライナでは31億ドルの貿易黒字を計上していた。
ロシア連邦関税局は11日、05年1−9月期の自動車輸出台数が昨年同期の37万2300台から47%増加した54万8000台となったことを発表した。
期間中の金額ベースでの輸出額は、48%増の54億4600万ドルとなった。
一方で、1−9月期にロシアが輸入した自動車台数は9万4400台に上り、金額ベースでは8%増の4億4990万ドルであった。
海外からの外国投資高が今年70億ドルに達する見通しで、ウクライナ経済を押し上げているとArseniy Yatseniuk経済相が10日言及した。
投資総額70億ドルは、過去10年間の年間平均直接投資額の10倍にも達することになる。
国家統計委員会によると、過去15年間にウクライナへ投資された直接投資総額は7月1日の時点で90億ドルとなっている。