国営の大手石油会社ロスネフチは昨年ユコスから買収したユガンスクネフチェガスの資産価値が買収価格より76%近く上回っていることを明らかにした。
ロスネフチは5日、米国会計基準に基づいたユガンスク社の資産計算で、同社の資産価値が買収価格93億ドルを71億ドル上回る規模になることを示唆した。
昨年、当局ではユコスに宛てた追徴課税280億ドルの支払いを強制徴収する為にロシアの石油11%を生産するユコス傘下のユガンスク社を強制入札に掛けていた。
ロスネフチはユガンスク社買収に関して、買収資金の一部となる61億ドルの約束手形を売って資金を調達していた。同約束手形では、年間金利2.5%が付けられ、保証として将来中国がロスネフチから60億ドルの石油を購入することで資金を返金するという条件となっていた。
ロスネフチの債務高は、03年度末の42億3000万ドルから昨年末には5倍増となる227億ドルまで急拡大した。
医薬品メーカーのKrkaは、05年1-6月期の売上高が当初の売上予測を上回る昨年同期比で13%増の2億7460万ユーロとなったことを明らかにした。
同社の売上に占める中東欧のシェアは大きく拡大し、売上シェア全体では、中欧24%、東欧26%をそれぞれ占める結果となった。スロベニアでのシェアは19%となり、続いて南東欧17%、西欧10%となった。
また、売上の内訳は、処方箋薬品が80%を占め、薬局での薬品販売が10%、獣医用薬品4%、化粧品1.6%などであった。処方箋薬品の売上は、昨年同期から15%の増加となり、薬局販売では23%増、獣医薬品8%増などとそれぞれ売上を伸ばす結果となった。
正規代理店を介した日産自動車の05年上半期の自動車販売台数が90%の拡大となったことを同社が5日伝えた。
日産自動車では、今年1-6月期に1万9798台を販売し、昨年の1万319台を大幅に更新した。6月単独で見ても販売台数は5333台となり、昨年の3282台を大きく上回った。
売上トップとなった人気車はAlmeraで、9035台を売上次いでPrimeraが4153台を売上げた。日産では、03年度に1143台を販売し、04年度には2万8436台の販売台数まで躍進していた。
ロシア外務省は4日、露大手石油会社ユコス資産に関し、リトアニアの対応に注目していることを示唆した。
外務省では、リトアニアの司法省がロシア側から通知しているユコス資産の凍結依頼を法に遵守し、その決定を出すような対応を求め、今件を極めて純粋な法的問題であるとした判断を求めている。
ロシア司法省では、6月29日にリトアニアとオランダに対し、ユコスが53.7%の株式を保有するリトアニアの精油会社マゼイキウ・ナフタの株式売買の禁止を通知していた。
同通知は、税務当局からの依頼で、ユコスに対して請求している追徴課税の支払いを踏まえた差し押さえ的な要素が理由とされている。
ノルウェー競争庁は4日、スカンジナビア航空傘下のSAS Braathensに対して圧倒的なシェアを利用し、他社を市場から追い出すような営業妨害を行ったとして3000万NOK(約460万ドル)の罰金を課す予定であったことを発表した。
競争庁(Konkurransetilsynet)では、SAS Braathensが圧倒的なシェアを誇るノルウェー西岸のオスロ-オレサンド(Ålesund)路線で他社を締め出すような航空料金のダンピングを繰り返していたとして、今回の罰金を準備していた。
今回のダンピング行為による被害を受けたとされるのは格安を謳うノルウェージャン・エア・シャトル(Norwegian Air Shuttle)で、SAS Braathensが提示していた低価格により、同路線の搭乗率が異常な落ち込みを示していた。
年初にも当局はSAS Braathensに対して、同じくノルウェー西岸のオスロ-ハウゲスン(Haugesund)路線でダンピングがあったとして2000万NOKの罰金を課していた。
現在、当局では、同社によるダンピングがそのほかの11路線でもあったか否かの調査を続けていることを明らかにしている。
一方、SAS Braathensでは、今回のダンピング疑惑に対し当局の対応は不当であるとして、罰金の取り消しを求める訴訟の準備を進めている。