いくつかの大手ホテルチェーンが今後1〜2年以内に急成長するウクライナの首都キエフに進出攻勢をかけることが明らかになっている。
ビジネス客の急増や観光客の増加などを受けて首都キエフのホテル不足が指摘され始めたことで世界的な大手ホテルチェーンが進出してくるという。
ウクライナに近々進出が確定しているのはハイアット、ヒルトンなどで、大手進出で国内のホテル産業が活性化することが期待されている。
建設予定とされるホテルは5つ星クラスが主体で、施設にオペラ鑑賞が出来ることなどが謳われるという。既に進出済みの大手ホテルチェーンはSASラディソンで2005年にキエフにホテルを開店させている。
ハイアット・リージェンシーではキエフに07年3月頃にホテルを開店させる計画で、ヒルトンも08年度に7000万ドルを投じて高級ホテルをオープンさせるという。
ヤヌコビッチ首相が今後5年間はウクライナの経済は6〜7%の成長が続くと示唆している。
同首相は、中央政府は経済成長促進の為に色々な政策を施す予定だとし、この期間はウクライナの政情も安定するだろうと政治の安定にも言及している。また、外国からウクライナへの投資拡大を図る計画にも言及した。
同首相によると、これまで停滞していた国営企業及び国有資産の民営化政策にも取り掛かるという。
ユニクレジットグループ(UniCredit Group)傘下のポーランドの大手銀行Bank Pekao SAがドイツのHypoVereinsbank AGからHVB Bank Ukraine株100%を1600万ユーロで07年度にも買い取ることを明らかにした。
今回のHVBウクライナ法人売却の背景は、HVB本体がユニクレジットバンクと合併することがある。
ユニクレジットグループのAndrea Moneta取締役は2日、両行の合併を07年度にも行うことに言及し、日程他の詳細はまだ未定であるとしている。
両行の合併により、新銀行のウクライナでの銀行シェアは今後3〜4年間でトップにまで上り詰めることが出来ると合併の理由が説明されている。
ベラルーシのガス輸送管会社ベルトランガス(Beltransgaz)とロシアのガスプロムが今年度末までに双方が50%の株式を保有するジョイントベンチャーを創設することで合意したことが29日明らかになった。
ベラルーシのルカシェンコ大統領と露プーチン大統領が両国企業によるジョイントベンチャーの創設に合意し、今後は詳細を詰めることになる。
今回の合意を基に両国の懸案となっていたガス価格問題が解決する運びとなると見られている。
10月期の平均給与が9月期から0.1%上昇した1088.07UAH(150ユーロ)を記録した。
国家統計委員会によると、首都キエフでの平均給与は1805.61UAH(300ユーロ)と国内最高水準を記録している。平均給与が最低となったのはテルノピリ州で768.13UAH(120ユーロ)に留まった。
06年10月の平均給与は、昨年同月期比で23.3%増となる205.97UAHの昇給となる。