これ以上、貿易赤字を拡大させられない規模にまで貿易収支のバランスが崩れ始めている。今年年初からの3ヶ月間に、貿易赤字は15億ユーロに達し、昨年第1四半期の赤字幅を5億ユーロも上回っている。
貿易赤字の拡大は、既に危険水域にまで達していると見るのが妥当で、通貨レウが強含むでいることを背景に、輸出高は拡大しながらも輸入高を補う規模にまでは伸びておらず、一方の輸入では為替の影響を受け、輸入高を急速に伸ばす結果となった。
今年1-3月期の輸入高は、昨年同期から21%増の66億4000万ユーロにまで到達した。同期間中の輸出高は17.4%拡大した50億ユーロに留まった。
3月期のみを取上げると、3月の輸出額は過去最高の水準となる20億ユーロとなり、昨年3月期から18.9%増を記録することに成功したが、輸入額が23.7%増の26億ユーロとなったことを受けて、単独月での貿易赤字は6億6800万ユーロまで拡大した。
ロシア反独占サービスにパワーマシーン社(Power Machines)の株式獲得を拒否されたドイツのシーメンスが依然、ロシアで提携先を模索している。
シーメンス(Siemens AG)では、株式取得が失敗に終わったパワーマシーンとの提携が依然最優先事項であるとしている。同社では、反独占局からはパワー社の株式の取得は拒否されたが、まだまだ色々な手段があるとして、新たな手段に打って出る準備を着々に進めていることを29日明らかにした。
北アメリカ最大の独立系石油会社EnCana Corp.が28日、同社が抱えるメキシコ湾の石油田をスタトイル(Statoil)へ20億ドルで売却したことを発表した。
スタトイルが今回買収した石油田からは、08-09年には日産3万バーレルの石油生産が可能とされ、2012年以降には日産10万バーレルまで拡大することも不可能ではないと見られている。
埋蔵されると見られる石油は、現在の試算では3億3400万バーレルで、最終的には5億バーレルまで拡大するのではとスタトイルでは分析している。
サハリン-2石油ガスプロジェクトを運営するサハリン・エナジー(Sakhalin Energy)は28日、全ての生産施設の完成に50億ドルの資金調達の必要があることを明らかにした。
同社広報室のIvan Chernyakhovsky氏によると、同社の提携先企業が日本国際協力銀行との間に40億ドルの資金援助の折衝に入っていることを明らかにし、その他にアメリカのEximbankや欧州復興銀行、ICGDなどに残りの10億ドルの資金援助の可能性についても協議に入りたいとしていることを示唆した。
ポーランド-ベラルーシが開催したフォーラム「Good Neighborliness 2005」において、ベラルーシ企業がポーランドへ鋼鉄を供給する総額2200万ドルにも及ぶ2つの契約を締結したことが27日分かった。
鋼鉄の売買契約は、ベラルーシの冶金工場の代理店を勤めるポーランドのユーロスタンダード(Eurostandard)とポーランドの提携先企業との間で締結された。
また、明日にはミンスクトラクター(Minsk tractor)がポーランドのPronarとの間に400万ドル相当の組立用コンポーネントセット契約を受注すると見られている。