モルドバのウォロニン大統領は先週の4日、モルドバに対してモスクワが何かしらの制裁を課すことは有りあえないと信じるとコメント発した。
同大統領によると、ロシア連邦およびロシア大統領がモルドバに対し何かしらの制裁を課すことは考えられず、報道で流れているモルドバとロシアの関係が修復不可能になるような事態はあり得ないと語った。
同大統領によると、制裁が選択肢になり得ない事の理由として、モルドバがCIS諸国内で最も高値でロシア産のエネルギーを購入していることやモルドバ企業の80%がロシア資本であることなどを挙げている。
セルビア統計局によると、1月の貿易総額が04年1月期比7.7%増の7億750万ドルとなった。輸出は昨年同期比63.5%増の2億7730万ドルと大幅増を記録した一方、輸入では27.9%減の4億3020万ドルとなった。
貿易赤字は昨年の同時期と比較して64.2%の減少となる1億5290万ドルまで縮小した。輸出の中心となった商品は中間消費財で70.5%を占め、次いで消費財25.5%、機器4%などとなった。
一方輸入では、中間消費財が全体の66.7%を占め、消費財22.9%、機器10.4%となった。また、セルビアの最大の輸出国にはイタリア、ドイツ、ボスニア・ヘルツェゴビナがトップ3となり、輸入国トップ3ではロシア、ドイツ、イタリアの3国となった。
ロシア及びCIS諸国で自動車産業の調査を専門とするASH Holdingは4日、ロシアのトラックメーカーの1月のトラック販売台数が39.1%減少したことを発表した。
1月にロシア工場で製造されたトラックは、昨年同期の1万5330台から9329台まで落ち込んだ。大手のGAZでは昨年1月から39.1%減の5501台を販売した。そのほかには、Kamazでは1314台を販売し、AMO ZIL228台、AZ Ural382台、Izh-Avto1048台をそれぞれ販売した。
また、ロシア企業によるバスの販売台数は、1月に9065台が販売され、内3015台がロシアメーカーによるものであった。バスの販売総数は、03年1月から41.2%減少した。
ルーマニアで貸出し資産総額が第7位にあるドイツHVB銀行のルーマニア法人が国内のリテールサービス市場のシェアを拡げる為には他行を買収するしか選択の余地がないという決定を下したことが明らかになった。
同行は法人向けでは強力な地盤を持っているとしながら、リテールのネットワークに弱みがあるとして、他行を買収することでリテール市場を拡大していくほかないと考えていることを同行のDan Pascariu頭取が明らかにした。
同頭取は買収先について、ルーマニアでのシェア拡大には先ず中小規模の銀行を考えているとし、ルーマニアのHVB銀行の事業規模を下回り尚且つどの外資にも属さない銀行にはBanca Transilvaniaしか見当たらず、同行を買収した場合には市場シェアは2.9%まで拡大し、シェアでローマニア第10位となる。
富裕層と貧困層との所得格差が昨年1年間に更に広がり、危険水域の水準まで達し始めている。2004年度に、ロシア人の富裕層上位10%が貧困層とされる下位10%のロシア人の所得の14.8倍の所得を得ていることを国家統計サービスが今週初めに公表した。
しかしながら、実際の所得格差は最大で40倍近いのではないかと見られており、経済の2重構造から所得申告のないお金を踏まえた場合、より貧困層と富裕層との所得格差は拡大すると思われる。
ロシア社会の問題の一つは、一部の富裕層では西側諸国の生活と何ら変わらない生活水準を桜花し、その一方でその日の生活にも貧窮している貧困層が実在していることである。
一般的に西側諸国では、所得格差は10倍程度までであれば許容範囲とされており、それと比較するとロシアの所得格差は異常な水準まで達していることになる。
過去数年を振り返ると、01年の所得格差は10倍の水準を維持していたが、02年には13倍まで拡大し、03年には14.3倍まで更に拡大した。