英国で高級ホテルチェーンを展開するオリエント-エクスプレスホテル(Orient-Express Hotels)が掲げる同社の1億2500万ドルに上る投資プランの一環として、ロシア第2の大都市サンクトペデルブルグの歴史的建築物でもある5つ星ホテルのグランドホテルヨーロッパ(Grand Hotel Europe)株93.5%を買収した。
オリエント社では、グランドホテル買収について、1年を通して宿泊客の需要があるとして、冬季にはビジネス客の需要があり、また夏季には観光客の需要があることから、空室率はほぼ満杯の状態になることが期待できることで買収に出たとしている。
グランドホテルヨーロッパは、ロシア最古のホテルとなる1875年創業で、部屋数は301部屋を数える。
オリエント社は、世界各国22カ国の観光地に48のホテルを保有しており、マドリッドのリッツホテル、ベニスのCiprianiホテル、シドニーのオブザバトリーホテルなどが含まれる。
UkrTransGazによると、ウクライナが40億UAH(7億5000万ドル)を投じて天然ガスパイプラインのシステムを近代化することを計画している。
投資は、ガスの抽出ステーションの改修とパイプラインシステムの効率の向上などに振り向けられる予定。現在、Naftogaz Ukrayinyの子会社であるUkrTransGazは、ロシアのガスパイプラインの85%を欧州へ輸送している。
UkrTransGazは2004年度に60億UAHの売上げを計上しており、収益は2億UAHに達している。今年同社では、昨年期比3.7%増の1249億㎥のガスを輸送する計画を立てている。
ロシア税務当局がロシアの小規模通信会社に対し、市場価値の25%のあたる金額の追徴課税を請求したことが明らかになった。
地域通信会社Dalsvyazは9日、2001年および2002年分の追徴課税として7億1800万ルーブル(2548万ドル)の請求を受けたことを発表し、また、これに対し追徴請求を不当として、訴訟したことを明らかにした。
追徴課税報道を受けて、同社の株価は、MICEXでは1.9%下がり36.7ルーブルとなったほか、RTS市場では8.8%の下落となる1.25ドルまで値下がりした。
現在、ロシアでは追徴課税がロシアビジネスでの生命線にすらなり始めており、プーチン大統領による企業経営者に対する断固たる態度が今後のロシア企業の社運を分けることになるかもしれない。
ハンガリーの2004年1-12月期の貿易赤字が9760億HUFとなったことを中央統計局(KSH)が8日発表した。貿易赤字幅は、03年度の赤字より760億HUFの改善となる。
2004年度の輸出総額は11兆720億HUFとなり、輸入総額が12兆480億HUFであったことから、貿易赤字は9762億HUFとなった。
昨年の輸出額は14.8%拡大した一方、輸入では12.7%の増加であった。
12月期の輸出総額は03年同月期比6.6%増加し9125億HUFであった。また、輸入では2.1%増の9751億HUFとなり、12月単月の貿易赤字は626億HUF(2億5490万ユーロ)となった。
ロシア第2位の鉄鋼メーカーであるセベルスタリ(Severstal)がイタリアの鉄鋼メーカー ルッキー二(Lucchini)の過半数の株式取得の為に5億ドルを投じる準備を進めている。もしルッキーニに対する投資が正式決定した場合、ロシア企業による欧州系企業に対する過去最大の投資案件になる可能性が取り沙汰されている。
8日イタリア紙が伝えたところによると、露ベルスタリはイタリア中堅の鉄鋼メーカーであるルッキーニの株式を4億5000万ユーロ(5億7600万ドル)を投じて最低でも60%近くを買収するとしている。
情報筋によると、今日明日中にどちらかの企業から今回の買収に関する詳細が発表される予定という。
外国の買収先企業を模索してきたセベルスタリでは、数ヶ月間に渡りルッキーニ買収に興味を示していた。セベルスタリは昨年の1月にアメリカの中堅スティールメーカーであるルージュインダストリー(Rouge Industries)を2億8500万ドルで買収している。
ロシアにとってイタリアは第2位の貿易相手国になっており、昨年の双方の貿易額は188億ドルに達している。