地元紙Äripäevによると、企業の4社の1社が金融機関や税務局、事業パートナーなどへ債務を抱えているという。
5000社以上が何らかの流動性資産を担保に融資を受けており、既に25%近くが支払い不履行を起こしてしまっている。
銀行最大手のSedbankから融資を受けている企業の2.5割、SEBからは2割、Sampoからは約2割弱が負債を抱えている。
エストニアが保有する財務省に眠る埋蔵金が11月末の時点で250億クローン(約1875億円)にまで膨らんだ。年初の1月の時点では190億クローン(約1200億円)しかなく、政府が支出した準備金はこの1年ではたったの2億クローン(約15億円)に留まっている。
地元紙Äripäevによると、準備高は昨年急増した一方で支出は抑えてきたというが、財務省では今後数か月にわたって減少する見通しだという。
財務省によると、財政は50億クローン(約375億円)の赤字で、その不足分は準備金から埋める事になると示唆している。
このまま財政難が数年続いてしまうと、歳入減が止められない以上、準備金を切り崩し続けるしかなく、最短では2010年末にも底を尽きかねないと見られている。
ELTAによると、リトアニアの航空会社flyLALがヴィルニス国際空港へ支払い義務がある債務が今後更に増加するという。
同社のGintare Rimkuviene広報は、同社が同空港に支払うべき債務778万9000リタス(約2億6500万円)に上っており、既に支払期限を過ぎてしまっていると認めた。
その他にも2014年までに190万リタス(約6460万円)の他、1940万リタス(約6億6000万円)の支払も今後必要となる。
flyLALはスイスの投資会社SCH Swiss Capital Holding AGが買収し、その債務も引き継ぐことになっているが、明らかにされていないが、いづれの会社の株主も同一人物だと見られ、債務支払を引き伸ばす為の時間稼ぎ的な買収だったのではと地元メディアがこれまでに報じている。
LETAによると、ラトビアの金融業界全体の収益が昨年07年度期比で実に76.2%も縮小したという。
収益総額は8940万ラッツ(約148億8500万円)に留まり、07年度の2億8600万ラッツ(約476億2000万円)から大きく収益を減らしている。
ELTAによると、バルト3国の事業会社カールズバーグ・バルティック(Carlsberg Baltic)が大規模な組織改正を行ったという。
同社の傘下にはSvyturys-Utenos Alusや他バルト3国内に2つの酒造を抱えている。
組織再編制では従業員を大幅に削減したとみられ、現在の30人ほどの社員に対し、残るのは最悪数人になるとの見方も出ている。
同社の傘下酒造にはSvyturys-Utenos Alusの他、Aldaris、Sakuなどがある。