CIS諸国間統計委員会は7日、2004年度のウクライナの経済成長率がCIS諸国内で最も高い水準となる12%を記録したことを発表した。
CIS諸国で最も経済成長が低い水準となったのはロシアとキルギスタンの7.1%であった。
同委員会によると、CIS諸国の詳細は、ベラルーシのGDP成長率は11%、タジキスタン10.6%、アジェルバイジャン10.2%、アルメニア10.1%、カザフスタン9.4%、グルジア8.4%、モルドバ7.3%などとなり、昨年のCIS全体の経済成長率は8%となり、工業生産高は7%、小売13%などの拡大を記録した。
昨年ベラルーシで1年間に販売されたアルコール飲料およびビールの販売高が一昨年の8億206万リットルから2.4%増となる8億2139万リットルとなった。
統計分析省によると、昨年ベラルーシの小売店で販売された酒類の総額は1兆9029億ルーブルに達し、未成年者を含むベラルーシ人全員が一人当たり19万ルーブルを費やし、8.38リットルのアルコールを消費した勘定になる。
WHOが発表しているデータでは、国民一人当たりのアルコール消費量が8リットルを超えた場合、健康状態に大きく影響を及ぼすとされている。
2004年11ヶ月間でのベラルーシ-中国間の貿易総額が03年度期比56%増の3億2700万ドルとなり、両国が国交を樹立して以来の過去最高を塗り替えた。
過去最高であったのは2002年度に記録した2億6400万ドルであった。2国間での貿易額の増加は、両国間の友好関係がますます深まっていることを示している。
ウクライナ政府がパイプラインによる石油輸送に対して30%の課税を掛けることが明らかになった。税率を引き上げることで、1トン当たりの税金は68.5セントから89セント(1バーレル当たり12セント)へと増額される。
税率を引き上げたことで、最終的に石油輸送に必要となる輸送コストは1トン当たり20セント増額することになり、ウクライナ経由で輸送されるロシアの石油3500万トン(日産)から膨大な税収が国庫に入ることになる。
CIS圏内政府統計委員会は12日、1−11月期のベラルーシの工業生産増加率が15.8%増となり、同圏内で最高となったことを発表した。
各国の増加率は、ベラルーシに次いで、タジキスタン13.8%、ウクライナ13.4%、カザフスタン10%、モルドバ6.6%、ロシア6.2%、アジェルバイジャン5.7%、キルギスタン4.9%、グルジア3.9%、アルメニア1.4%など。
また、1−11月期のCIS圏内での平均GDPは7%増となり、各国のGDP成長率は、ウクライナが12.4%となり、ベラルーシでは11.1%、タジキスタン10.5%、アジェルバイジャン10%、アルメニア10%、キルギスタン6.4%などであった。