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QATAR ~週刊バルトジャーナル Vol.169~

 

日本ではドバイの不動産や株式投資が盛んに取り上げられるが、実は近隣諸国への投資が今脚光を浴びている。

最近、最も注目されている国の一つにカタールがある。

カタールといっても何も思いつかない人の方が多いだろう。

カタールの首都は、ドーハ!

そう、『ドーハの悲劇』というと何となく何かを思い出す人もいるかもしれない。

サッカーファンなら今でも語られる日本代表を襲った悲劇の地だ。

要約して説明すると94年のワールドカップアジア予選の最終戦でもし日本が勝てば念願の本戦に出場機会を得たのだ。

勝てばと書いたが、実は試合運びは日本が優勢。終了間際で対戦相手のイラクが同点ゴールを挙げ、結局引き分け(2-2)で本戦の出場を逸してしまった。

最終選の1試合を残してトップに立っていた日本は、最終戦の引き分けで3位となり、夢が破れてしまった。

これが『ドーハの悲劇』

こんな苦い記憶を残すドーハ(カタール)だが、実は今不動産投資が湧いている。

あるドバイの不動産投資会社が利回りが40〜45%望めるとして投資を集めている。

投資の募集を行っているのはSabban Property Investmentsという会社で、首都ドーハのラグーン(30キロを超える海岸線)にThe Pearl-Qatarという名称でSabban Towersを建設するとして25億ドルを募集している。
(http://www.sabbantowers.com/)

同プロジェクトでは、不動産ブームが顕著となった07年末から08年年初までに投資を行った人にはこれまでに更に高い利回りを戻しており、今後は更に価格高騰が続くとして高い投資利回りを投資家に約束している。

同時にこの開発プロジェクトは、同国初の外国人投資家に不動産の所有を認めた計画でもある。

日本へもカタール航空が就航していることから、ドバイだけではなく、距離感的にはそれほど遠くない国であることから投資対象としては面白い国かもしれない。

同国はアラブ諸国の中での影響力を高める為に実はアルジャジーラという24時間放送のニュース番組を運営している。

最近、中東のニュース番組が取り上げられるようになったが、その多くが同局からの発信となっている。

アルジャジーラは、小国カタールが中東の大国サウジアラビアに対抗すべく立ち上げられたという政治的な背景を持ち合わせている。

そして現在では海外からの投資を呼び込む為に規制緩和を断行し、外国人らに一部地域の不動産所有の完全自由化を実施したりして、開けたカタールという国家イメージを世界に広める為にドバイのように大量の外国人投資家の呼び込み努力を続けている。

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