カドリナの大地-続き
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DUBAI ~週刊バルトジャーナル Vol.176~

 

終に不動産ブームにも終焉が訪れたのかもしれない。

ドバイやアブダビといった中東の中でも最も不動産開発ブームが盛んであったこの両地で、終に不動産価格が下落に転じたという。

世界的な金融危機の影響を受けてここまで好調を維持してきたアラブ首長国連邦(UAE)の不動産市場も世界と隔離された市場ではなかったということが鮮明になってきた。

今、開発計画(Off-Plan)を元に先行販売されていた事業で資金調達に苦しむ事業者が相次ぎ、予定通りの開発が行われていないという状況があちらこちらで見聞きされるようになっている。

開発前の先行販売物件では、既に投資家が市場からいなくなっており、実際の問題は資金調達ではなく、購入者を如何に見つけてくるかといった方が難題だとの声の方が実際には圧倒的に大きい。

ドバイ・マリーナ(Dubai Marina)やブルジュ・ドバイ(Burj Dubai)といった著名物件でさえ、ここ数週間で約10%程の価格の下落が見聞できるようになっている。

投資家の購買意欲は著しく後退しており、また、既に購入を決めた投資家も一部の支払を終えただけで、今後の残り支払分を調整できないことで、結局、損覚悟で購入をキャンセルさせるか、もしくは急ぎ手放すかをせざる得ないという状況に追い込まれつつある。

こういった支払の為の資金調達が出来ない購入者等は急いで手放さざるを得ず、結果、不動産価格の急落要因となっている。

これまで不動産仲介業者は月に12戸ほどの物件を売買してきたが、今では価格下落が見受けられて10戸売れるかどうかといった状況だという。

ドバイを代表する不動産開発ブルジュ・ドバイだけではなく、ドバイランド(Dubailand)やアル・フルジャン(Al Furjan)でも価格の下落が生じている。

そしてドバイに喚起されて不動産開発が進んだアブダビでもマテリアルシティ(Material City)、アル・リーフ(Al Reef)といった開発物件で既に影響を受けている。

これまで急速に開発されてきたドバイの不動産市場が世界金融危機という冷水を浴びせ掛けられた格好だが、国を挙げて行う不動産開発計画がいくつもあるUAEにとっては、一旦、金融危機が静まれば、改めて不動産ブームに火が付くという期待感が未だに市場には存在する。

ドバイは2020年までには世界トップ5の観光地になることを目指している!

果たしてブームの再来はあるのか?!

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