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EGYPT~月刊バルトジャーナル Vol.006~

 

世不景気からどの国の人も支出を削減する傾向が色濃く出てきているのだろか。

節約志向が高まったことが影響し、バケーションへの足も控え目になっている。

欧州で人気があったエジプト旅行も今年はこれまでのような人気とはなっていない。

今年1-4月期にエジプトを訪れた観光客数は減少が顕著となっている。

エジプトを訪れた観光客は367万人と08年1-4月期と比べると10.3%も減っている。

そして、宿泊者数の減少幅も13.2%も落ち込んだ。

去年1年間では1300万人の観光客があったエジプトだが、通年で現状のような落ち込みが続くのなら、観光業界としてはかなり影響を受けることにならざ
る得ないだろう。

観光省では、今年、観光業界からの歳入見通しを発表していないが、ロイターによる試算では13.2%減の36億ドルにまで落ち込むと見られている。

エジプトの観光産業は、雇用全体の10%強を占めており、GDPの実に約12%を占める主要産業の一つとなっている。

特に外貨を稼ぎだす重要な産業で、外貨収入割合としては、20%を占める重要な役目を負っている。

世界的な経済危機は明らかにエジプトの観光業界に巨大な影を落としている。

昨年4月にZoheir Garannah観光相は、2011年までに観光客数を1400万人にまで高め、120万人の雇用創出し、120億LE(約2160億円)の歳入を目指しというプランを発表していた。

多くが当時はこれら計画は現実的なものだと指摘していたが、世界の経済危機の影響で同計画が困難化していることは間違いない。

ここ数年のエジプト人気の高まりは、西欧に留まらず、東欧からの旅行者も急増していたが、今年は東欧の経済危機で最低でも東欧からの観光客は60%
の減少が予測されている。

これまでにもウクライナからの旅行者は57%減少し、ロシア、ポーランドからの旅行者も23%も減っている。

東欧からの旅行者に人気であった紅海リゾート地は、流石にその影響を諸に受けている。

一方で主要観光地であるピラミッドやナイル川クルーズなどはサウジアラビア、クウェートなどのアラブ諸国からの観光客の人気渡航先となっており、これま
での所それ程大きな影響は出ていない。

とは言え、今年の観光業界全体の見通しは、前年期比で-4%程度に落ち着くといった楽観的な予測が出されている。

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