リガの旧市街地からの展望
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07年1月1日からブルガリア、ルーマニアがEU加盟を果たすことが決まり、巨大化する欧州・中東欧に続き、巨大市場として台頭しつつあるロシア、GDP成長率が10%を上回るバルト3国、国営企業の民営化を急ぐCIS諸国といった地域の経済状況などの情報を配信しています。

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教育機会は平等なのか?!〜エストニア〜

カテゴリー: - 編集部

どこの国でもやはり低所得層世帯からはなかなか大学出は現れ辛いようだ。

エストニアでも低所得世帯から大学へ進学するものはかなり少なく、教育を受ける機会が平等なのかが議論されている。

エストニア学生組織組合では、エストニアでは実際の所大学進学機会は平等ではないと示唆しており、貧困層とされる人口が19.5%を占めるエストニアだが、貧困層から実際に大学に進学できているのは5%に過ぎないという。

国内の大学は、タリン、タルトュといった大都市圏にしかなく、低所得層が多数を占める地方から大学へ進学するには金銭面だけではなく物理的にもかなりの問題があると見られ、平等に受けられる高等教育という名目からは大きな乖離があると指摘されている。

また、大学生の実に66%がアルバイトをしており、この水準は欧州一高いといい、51%の学生に至ってはアルバイトではなくフルタイムで働いているという。

こういった大学生生活を強いられている学生の多くが学費と生活費を稼ぐため長時間仕事をし、本来の仕事である勉強に向けられる時間はとても短く、学生の勉強時間は週平均25時間しか満たないという。


生き残れるのか娯楽産業は?!

カテゴリー: - 編集部

この間、ちょっとだけオリンピックカジノの本店まで覗きに行ってきたんだが、あまりのガラガラ感から収益はかなり苦しいのではないかと心配したりもしてみたが、丁度去年の決算内容が発表されて納得した。

この寒さの中、大人が遊びに行く所には自ずと絞られ、映画かカジノか、精々食事、ウインドーショッピングなどに絞られる。

タリンの街中に乱立したカジノも今ではその殆どがドアを閉め、看板だけ状態で空き家となっている。

誰も足を運ばなくなったカジノ業界では、生き残りをかけ店舗(店舗削減)を閉めたり、設置している機種を限定してコスト削減などを手がけたりもしているが、そろそろ限界に近づいてきているのではないだろうか。

バルト3国最大のカジノ会社、オリンピック社(Olympic Casino Eesti AS)が09年度の決算を発表し、昨年度の売上高が3億6100万クローン(約29億4200万円)に留まり、08年度期比でほぼ半額となる-48%であったことが明らかになった。

同社の売上高は、各四半期別で見ると、第1四半期に8430万クローン(約6億8700万円)、第2四半期に8850万クローン(約7億2000万円)、第3四半期に9230万クローン(約7億5000万円)、第4四半期に9580万クローン(約7億8000万円)といった詳細であった。

08年度の売上高は、7億クローン(約57億円)近い、6億9170万クローン(約56億3700万円)もあったが、去年は不景気の深まりと共に余暇ビジネスの代表とも言えるカジノは衰退している。

2011年度にもユーロ導入?!といったムードの中にあるエストニアだが、依然期待とは反して旅行者は増えているとは言い難く、地元民がギャンブルするほどの余裕は残っておらず、観光客頼りの娯楽産業はどうやってこの1年を乗り切るのだろうか?!


年初から絶好調、エストニアの株式市場!今は買いか?!〜エストニア〜

カテゴリー: - 編集部

年初からエストニアの株式市場が活況だ!

これは明らかにユーロ導入期待の表れだろう!この値上がりは既に世界一?!らしく、今後も値上がり続けるのか、ギリシャ、スペイン、アイスランドなんかから始まるとも懸念されるEU発経済危機をきっかけに一時的なもので終わるのか、今後半年間は観察すべきかもしれない。

2010年が始まってまだ3週間しか経ってはいないがタリン証券取引所ではHot Moneyが大量流入していて、2週間での値上がり率は実に+31%に達している。

この暴騰率はまさしく世界一らしく、同期間中の暴騰率第2位となったバングラディッシュですら+14.7%に過ぎず、エストニアのそれは2位を大きく引き離す2倍以上の暴騰を記録したことになる。

因みに世界第3位の暴騰率はマルタの+14.3%、そして第4位にはエジプトが+13.5%などとなっている。

タリン証券市場が物凄い暴騰率を記録しているが、バルトの兄弟、ラトビア、リトアニアを見るとラトビアのそれは+12.7%、リトアニアでも+12.5%とそれぞれかなりいい線を行っている。

しかしながら、それでもユーロのゴールが目の前にまで手の届く所までに迫ったエストニアと比べるとまだまだといった成績で、今後、3年、4年かけてユーロ導入が現実的なものとなればエストニア同様に株式市場も思惑買いもあるだろうからかなりの上昇が期待できるだろう。

とは言え、エストニアの暴騰率はちょっと行き過ぎ感があり、また、ユーロ導入が本当に国家を立ち直させるのかは正直不透明だろう。

実際、エストニアに上場している企業にはかなりの偏りがあり、将来期待大といった企業は実際には上場せずに地道に活動している。

ユーロを導入しているギリシャが下手するとユーロ離脱?!っていう懸念もあり、同じくスペインなんかも財政がかなり怪しいし、ユーロ導入が実際にどんな結果を齎すかは誰にも予測は付かない。

それでもエストニア人にとって恐らく最もユーロ導入でメリットを享受できそうなのは、ユーロ建てとなっている住宅ローンの借り入れコストが下がり、箆棒な借り入れ負担がある程度楽になることかもしれない?!


第4世代携帯、エストニアはやっぱりIT先進国!

カテゴリー: - 編集部

ソニーエリクソンのタリン工場で第4世代携帯が開発されている。

なかなか携帯電話とエストニアが繋がらないという人も多いと思うが、スウェーデンを本社とするエリクソンがバルト海を挟んでエストニアの向う岸にある訳で、そんな理由からエストニアにもエリクソンの工場がある。

タリンにある工場では第4世代、つまり4G携帯の開発が進められており、携帯電話の世界でもエストニアが重要な位置を占めていることが分かる。

特に北欧の通信を牛耳るテリアソネラ(TeliaSonera)がエリクソンを第4世代携帯の納品業者に指定したことで、開発コストの低い同社のタリン工場がその開発場所に選ばれている。

テリアソネラは、現在、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドで第4世代通信の免許を持っている。

因みに、第4世代携帯って何?!って方には、こちらを参照くださいね!

それでもよく分からないという方は、こちらのニュースも目を通してみて下さい!

ということで、年内にも日本も4G導入ってなことになるかもしれない。

北欧も順調に導入されれば、自ずと次はバルト3国。それもエストニアテレコムを傘下に置くテリアソネラが明らかにここでも後光を発揮するのではないだろうか?!


世界凍結都市ランキング?!〜バルト3国〜

カテゴリー: - 編集部

今年、ヨーロッパでは物凄い寒波がやってきており、どの国のどの都市でも街が凍りつくような大寒波か豪雪に見舞われている。 :-o

イギリスでは30年振りの豪雪だとか、エストニアでも40年、50年振りの大豪雪だとか、温暖化が危惧される世界とは考えられないほどの寒気が襲い、地球は本当は寒冷化しているのではと穿った考えをも頭を過ぎる年となっている。

ところで、Skyscannerというスコットランドの旅行会社が面白い世界ランキングを14日発表した。

それはタイトル通り、世界の凍結都市をランキング化したものだ!

先週、スコットランドでは-22度という極寒が襲ったんだが、それでも世界ではまだまだ上がいるということらしく、トップ10にも入ることが出来なかった。

では、世界では一体どこがどれ程の寒さを先週経験したのだろうか?

輝かしく世界第1位の凍結(氷点下)都市となったのは、以外にもカザフスタンのアスタナだった!そしてトップ10に入るには最も暖かくても-29度を記録する必要だったという。

1. アスタナ (カザフスタン) -52度
2. ウランバートル (モンゴル) -49度
3. ミンスク (ベラルーシ) -40度
4. オタワ (カナダ) -37度
5. ヘルシンキ (フィンランド) -33度
6. ブカレスト (ルーマニア) -32度
7. ヴィルニス (リトアニア) -30度
7. タリン (エストニア) -30度
9. ヌーク (グリーンランド) -29.5度
10. ワルシャワ (ポーランド) -29度

一般的に北極圏の都市やロシアの内陸部なんかが物凄く寒いイメージがあったが、必ずしもそういう訳ではないらしい。

バルト3国からはタリンとヴィルニスが-30度という途轍もない寒さに襲撃された訳だが、確かに物凄く窓の外は寒かった。。。本当に今年は北半球のどの地域も大寒波が襲っている。

天気予報を見ると、ヨーロッパはまだまだこの1月の大寒波は終わってはいないそうで、この冬は正に凍結大陸となってしまうかもしれない?! :hammer:


もう一般化?!遺伝子組み換え食品が食卓に!〜リトアニア〜

カテゴリー: - 編集部

何とリトアニアでは国民の実に4割が遺伝子組み換え食品の購入に前向きなんだという。

遺伝子組み換え食品、所謂、GMO食品に対し、リトアニア人はその低価格を背景に基本的に購入に障害はないと考えている人が多いらしい。

とは言え、国民の半数近くは依然遺伝子組み換え食品には否定的であり賛否は色々だが、ただ値段が安ければそれはそれでいいじゃないかという意見の国民が40%もいる訳で、彼等にとっては遺伝子組み換え食品の摂取により如何なる健康問題を抱えることになるのかといった懸念よりもより安ければ生活は楽に済むといった現実的なことへの興味の方が強いと言っていいのだろう。

しかしながら、問題とされていることは、現在、日々口にしている食品が実際に遺伝子組み換えをされている食品なのか否かを知らず知らず口にしているかもしれないことにあるとも言われている。

今の所、リトアニア国内で実際に遺伝子組み換え食品として普通に販売されている食品は、マーガリン、オイル、マヨネーズ、トーストパン、ビタミン剤、駄菓子などで、知らず知らず摂取している可能性はかなり高いと言えるだろう。

何といっても遺伝子組み換え食品は普通の食料品よりも3割は安く、その値段が低所得層には大きな魅力となっている。

こういったものは、決してリトアニアに留まった話ではなくラトビアでもエストニアでも存在しているだろうから、もしかしたら遺伝子組み換え食品を気がついたら毎日食べていたって事にならなければいいのだが・・・


お医者さんも出稼ぎに?!〜ラトビア〜

カテゴリー: - 編集部

今、ラトビアではお医者さんも出稼ぎに外国に出てしまう人が多いらしい。

去年だけでも、ラトビアを去り、外国に稼ぎに出てしまったお医者さんの数が08年よりも3倍も増えている。

08年には、外国に出稼ぎに出たお医者さんは88人しかいなかったが、去年にはその数が234人にまで増えてしまった。

確かに不景気で病院への補助もカットされ、病院数も統廃合ってのもあって、医者もリストラの対象になったことを踏まえると、当然の成り行きなのかもしれない。

ただし、この流れは今年も続くようで、今年は更に経験豊かな医者達がラトビアを去ると見られている。

ところで、ラトビア人のお医者さん達の受け皿となっている主な渡航先はイギリスで、その他ではドイツ、スウェーデン、アイルランド、フィンランド、デンマークなどとなっている。

外国に職を求める医療関係者は、仕事先がなくなったり、病院の統廃合の上に更に給料も20%以上のカットを強いられるなど、雇用環境の悪化などが主な理由となっている。

あまりにも財政を切り詰め過ぎたために必要な医者まで国を出てしまっては、国民は今後どうやって生きていけばいいんだろう?!

ラトビアでは、今、このまま現役の医者が外国に皆行ってしまったらあと数年でラトビアに残る医者は皆、定年を迎えた年金暮らしのお医者さんしか残らないと本気で危惧している。


新年のご挨拶とクリスマスツリー?!〜リトアニア〜

カテゴリー: - 編集部

新年明けましておめでとうございます。

今年は昨年末から続く大雪のためこちらバルト3国では至る所に雪の壁が出来上がってしまっています。

長年、これ程の雪が降ったことがありませんでしたので除雪に十分な費用が街に、そして国に余裕があるのか流石に心配になるほどです。

さて、新年ではありますが、昨年のクリスマス絡みの話題を取上げてみます。

毎年、クリスマスが来ると各家庭ではクリスマスツリーを買ってきて、家の中に飾り付けるのですが、リトアニアでちょっと変わった取り組みがなされています。

これまでは役目を終えたこれらツリーは多くの国でそのままゴミ捨てに捨てられてきました。

しかしながら、この不景気やエコブームというのもあり、クリスマスツリーを再利用して何とバイオ燃料にしてしまおうというのです。

今、リトアニアで進められている『Christmas Tree for the Warmth of Homes』というキャンペーン、自宅近くのスーパーなどに使い終えたクリスマスツリーを集積しようというもので、このキャンペーンそのものはヴィルニスでは既に4年目を迎えている。

ただし、今年はヴィルニスに留まらず、全国的に展開しようとEcoserviceとBionovusの両社が共同してキャンペーンを展開し、クライペダ、ヴァレナ、シルヴィントス、シルテなどで集積を行うという。

上手く大量の使い捨てクリスマスツリーを集められれば、各地の住宅の暖房に宛がいたいというのがこの取り組みの詳細です。

日本では本物のクリスマスツリーを家に飾るという文化はありませんのであまり注目される話題ではありませんが、毎年、世界中で大量のツリーがクリスマスを終えた途端、ゴミ捨て場に詰まれているのが現実です。


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