国際通貨基金、所謂IMFというやつだが、そのIMFがラトビアの全政権与党に政策の実行を確約する事を署名付きで提出するように求めていたんだが、最大与党の人民党(People’s Party)が書面に署名できないという噂が一時広がったことで、何とSwedbank株とSEB株が急落してしまったのだ!
結果だけを先に書くと、結局、同様の書面に署名することになったので一体何だったのかということなんだが、当初、そんな要求は呑めないと突っぱねる方向に傾いていたようで、その影響というかラトビア政府が積極的に財政縮小政策を本気で取り組む意思はなく、IMFからの金融支援が凍結されるのではとの憶測からバルト3国でのシェアが大きいSwedbank株とSEB株がそれぞれ4.48%、3%急落してしまった。
政権内で政策実行への意見が統一されていない事が露呈した格好で、やはり、ラトビア経済がまだまだ先行き不安を抱えている事が明らかになってしまった。
とは言っても、結局、全与党が書面に署名することで決着したことで、取敢えず、一歩前進したので一安心かな?
ラトビア政府は、IMFからの支援を受ける為に来年5億ラッツ(約970億円)の財政縮小を宣言したが、今回、意思が各政党でばらついていることが分かっただけでも、ラトビアの不統一感を世界にアピールしてしまった格好だ。
因みに人民党を除くNew Era、Civic Union、Union of Greens and Farmers、For Fatherland And Freedom/LNNKの4党は既に同書類に署名を済ませている。