現在のリトアニアにおける生活の質がソ連時代よりも劣っていると多くの国民が捉えているらしい。
Pew Research Centerというところが行った調査で、1991年当時、リトアニアでの生活に満足していたと国民の13%が答えているのだが、今日では実に35%もの国民が昔を懐かしむように今の生活に嫌気をさしているという。
世代間でかなりの違いがあるが、30歳以下では44%で現在の生活に満足しているという一方、50歳以下となると回答は全く異なり、35%で昔の生活の方が良かったと考えている。
独立当時に行われた調査では、30歳以下では14%が生活に満足し、50歳以下では17%が満足していると答えていた。
国民のほぼ半数となる48%が経済状況は旧ソ連時代の方が今よりもましだったと考えており、15%で当時も今も変わらないと感じている。そして23%が独立当時よりも向上していると答えている。
同様の調査でラトビア以上に生活に悲観的な結果が齎されたのは、ハンガリー、ウクライナ、ブルガリアなどで、一方で生活の質の向上を感じていると回答した国民が多かったのはポーランド、チェコといった国々であった。
因みに同調査を行ったPew Research Centerでは、1000人のリトアニア市民に聞き取りをこの9月に行っている。
また、1991年当時には約500人から聞き取り調査を行ったらしい。