やはり不景気ともなると自殺者が増えてしまうというのはどこの国でも同じようだ。2009年にエストニアで自分の意思で自ら命を落としてしまった人が280人に達している。
この人数は08年度期比では16%増というこになる。年間の自殺者が3万人を超える日本と比べるとまだまだかなり少ない人数に映るが人口からいっても300人近い人の命が失われることは国家にとっても大きな損失に違いない。
自然死以外で命を落とした人の数は、自殺者以外にも昨年は交通事故で100人、殺人等で69人、仕事中の不意の事故死で17人、水死で63人らが命を落としている。
これらの人数から見ても自殺者の280人というのはかなりの比重となり、実に47%を占める結果となっている。これは08年度の37%、07年度の33%からしても急増という域にあるといってもいいのではないだろうか。
エストニア人の人口は140万人弱に過ぎず、なかなか人口が増えてこないことを踏まえると如何にこういった非自然死の人数を減らすかも大きな国家的なプロジェクトとなるだろう。
景気後退で一気に出生者数も減っているこの数年、子供が生まれないのなら命を不意に無くす人も必死に減らすことも大切だ!
ただ、昔からこの地域(バルト3国)は自殺者数や交通事故(飲酒)による死亡が多いことでも有名なので各国政府は何とかこの問題に対処する何らかの政策を打ち出す必要が問われるべきではないだろうか。