エストニア政府が予算として枠を持っていた国民の家族手当や障害者保護費などの資金が何ともう殆ど使い切ったと認めている。
このまま行けばこれまで貯蓄してきた資金は、2009年の7月にも底をつくことになる。
予算不足から関係省庁は政府に対し28億クローン(約280億円)の追加予算を組むことを求めているようだけど、09年度予算では既に余分な枠はなく今の水準以上に枠を広げられないと追加予算は受け入れられないと突っぱねている。
予算の引き締めを計るエストニア政府は、来年度予算に対し、2億5800万クローン(約25億8000万円)の削減を盛り込んでおり、その他にも今回の家族手当や障害者保護費が含まれる福利厚生基金の6100万クローン(約6億1000万円)の削減も含まれている。支出削減案には、病院への補助として出されてきた基金も1億2500万クローン(約12億5000万円)、教育補助金も7800万クローン(約7億8000万円)ほど削減されることになる。
欧州からは高インフレへの対策という名目で支出削減を求められているエストニア政府としては、支出削減は致し方ないことではあるが、生きて行くのに最低限の保証だけは何とか維持してもらえないだろうか。
特に高齢者や障害者、そしてシングルマザーや子供を多く抱えている世帯には可能な限り優しい政策の維持を願うばかりだ!