既に景気回復に入ったとされるリトアニアだが、景況感に反して失業率は依然悪化を辿っているという、リトアニアの2010年第4四半期の失業率は欧州諸国中、最高となる18.3%を記録している。
昨年12月の失業率は20%を超え、20.2%を記録した。これまで欧州でも一位二位を争ったラトビアの失業率が18.3%に留まったことで、リトアニアの雇用が一気に悪化していることが伺え知ることが出来る。
リトアニアの失業率は2009年第3四半期の14.3%から2010年には18.3%にまで上昇したが、更に天井を超え、大台を超えてしまった。
昨年12月の欧州27カ国の失業率平均9.6%と比較しても雇用の悪化は耐え難い水準にまで届いていることが分かる。しかしながら、実際には製造業や輸出産業の景況感はかなり回復してきており、今後は徐々に失業率は回復基調に戻るのではと見られている。