今、ラトビアでは犯罪者の収監が急増中で、年内にも刑務所のお金が底をつきかねないらしい?!
収監中の受刑者数は、今年、数ヶ月間の間にあっという間に急増し、このままだと年内にも刑務所の運営費が底をつきかねないとラトビア刑務所管理署が困り果てている。
同署のVisvaldis Pukite代表によると、司法省にもし刑務所の予算までカットされるようなことがあれば、運営が困難となり、収監されるべき者まで野放しに堀の外に置かれかねないと刑務所予算の削減は避けるように要望を出しているという。
実際にこの半年間に受刑者数は700人増え、7200人にまで急増中である。
年初に6500人であったものが、このままでは年末までには7800人にまで増加する見通しで、試算上では予算を200万ラッツ(約3億7000万円)も超えてしまうらしい?!
同署によると、もし今年度予算が昨年同様の規模であれば、刑務所を切盛りすることは可能だが、もし予算が30%も削減されれば、刑務所としての機能が働かなくなる恐れがあるという。
同代表は、全ての刑務所で年末までに光熱費や各種経費の支払いが滞る可能性があり、予算カットがなされれば、悪夢が正夢になりかねないと懸念する。
ラトビアでは、Parlielupe刑務所のように既にいくつかの刑務所を閉鎖し、運営効率の向上を行ってきているが、ここ1〜2年の光熱費や人件費などの高騰でいくら節約しても支出を抑えきれない状態が続いている。
政府もあらゆる支出カットに励んでおり、削れるところは何でも削るという姿勢でやってきたが、流石に刑務所予算まで削減されるとは、多くの市民でも想像していなかったかもしれない。
景気が悪くなり、生活苦から犯罪に走りやすい社会環境下、刑務所は収監者でいっぱいの状態は当分続く見通しで、市民の一部では犯罪者も収監されずそのまま放置されかねないとかなり心配気な声も聞こえてくる?!