リガ地方裁判所はベンツピルス市のAivars Lembergs市長が濡れ衣容疑を科した検察に対して求めていた100万ラッツ(2億1600万円強)の支払を認める決定を下している。
これまでに同市長は濡れ衣容疑が明らかになったが検察の不誠意さに憤りを感じており、法務省及び検察が賠償金とした2400ラッツ(約52万円)の賠償金では到底受け入れられないと言明していた。
LETAによると、Lembergs市長は、100万ラッツの賠償金は一部を弁護費用などに振り向けると示唆している。
08年上半期にエストニアがロシアへ輸出した輸出総額が前年同期比で実に12%も増加したとNBCが伝えている。
ただし、ロシアに輸出された商品の多くが海外生産品でもあり、純粋なエストニア産とは言い難い。
主にロシアへ輸出された商品としては酒類があり、1961年創業のVana TallinnやLivikoが人気だ。
経済が好調なロシアでは自国で生産できる商品以上に市民等の消費意欲は旺盛で、これらの商品の一部をエストニアやエストニアを中継地として輸入することが増えてきている。
容易にWebサイトを作成できるソフトとして世界的に注目されているEdicyが中国で注目されている。
Edicyは実はエストニア企業が作成したソフトで中国では既に6000もの利用者がある。
同社では、今年度末までに新たに10万個のWebサイトを作成し、Edicyの認知を世界的に高めたいとしている。同社によると、同社の戦略は、非英語圏での営業としており、その最大のターゲットが中国だという。
同社のマーケティング部長Andres Sehr氏によると、既に世界では9400もの利用者がいるという。
同社では、新たにEdicy Proを紹介する計画で利用料は年1500クローン(約1万5000円)を予定している。これにより売上高は1400万クローン(約1億4000万円)が見込まれる。
因みに同社の大株主Toivo Annus氏は株式25%を所有しているが、同氏はSkypeの創業メンバーでもある。
LETAによると、8月のインフレ率が15.7%となり、漸くインフレ率の上昇も落ち着きを見せ始めた。
7月期との比較ではインフレ率が0.4%低下し、この流れが今後も続くことが期待される。
7月のインフレ率は16.7%と高く、第2四半期は3ヶ月とも高インフレであった。
TBTによると、リトアニアの企業家や政治家等がロシアからの投資は国家にとっての脅威であると安全保障上の問題になり得ると懸念を示している。
野党のHomeland Union所属で内閣の広報も勤めるAndrius Kubilius氏がリトアニアはロシアの誠実さといった幻想を忘れる必要があると警鐘を鳴らしている。
現在、ロシアとリトアニアの国境では特に交易が活発で、160以上の貿易業者が活動している。
リトアニアの経済的問題は、欧州がロシアに依存する天然ガスの割合は40%程度に過ぎないが、リトアニアは実に100%の依存度である点などその経済的な結びつきが強いことにある。
ロシアとのビジネスが活発になればなるほど万が一ロシアが経済封鎖でもした時には、莫大な損失と国家の存続の不可を左右する危機が降りかかることになる。



