中堅で最大手のUkio Bankasがインターネット詐欺に苦悩している。このところ、同行のロゴを使った詐欺E-Mailがばら撒かれている。
詐欺メールには『貴方の口座が一時的に取り扱い停止とされています、www.ub.ltまでアクセスして取引の再開手配をして下さい』と記されている。
同行では、同様の依頼をE-mailを使って顧客へ質問することはないので、自身のパスワードや個人情報などをリンク先へ入力しないようにと警鐘している。
第2四半期の経済成長が著しく低下したことからデンマークの大手銀行エストニアの経済成長の鈍化を示唆している。
同行の市場調査部(Danske Markets)によると、07年度のエストニアのGDPは7.6%成長に留まり、08年以降は08年が4.5%、09年度が4.2%とこれまでの半分以下の経済成長しかしないと予測している。
同行では、インフレ率は依然大きな問題のままで08年度も高インフレの傾向は続くが、一方で国内消費は低下すると予測する。インフレ圧力は特に給与の上昇、エネルギー価格の高騰、食料品価格の上昇などが起因となるという。
同行試算では、07年度のインフレ率は6.5%が予測され、08年度は7.6%、09年度で漸く5.9%と6%を切る水準まで落ちてくる。
エストニアの経常赤字がこの第2四半期にGDPの14%台まで低下した。貿易不均衡は85億クローンまで減少し、07年第1四半期のGDP比21.9%、1年前の15.2%から大きく改善したことになる。
ここ最近エストニア人は、金利上昇に伴い借入れが難しくなったことを受けて、海外産の車、衣服、家電などの購入を控えている。
この1年で輸出額は6%の増加となり、輸入額の5%増を上回るペースで輸出が伸びている。
EU最大の経常赤字を抱える隣国のラトビアでは、経常赤字がGDPの23.5%を付けており、リトアニアでも第1四半期に13.2%と経常赤字がなかなか縮小せずに苦しんでいる。
エストニアの貿易赤字が07年7月に34億クローンとなり、1年前で47億クローンから大幅に減少した。
エストニア統計局によると、7月の貿易額は234億クローンに上った。06年7月期との比較では、輸出高は12%増加し、輸入高では1%の減少となった。
7月期のEU27カ国が占める輸出額は69%に達し、CIS向けが11%となっている。最大の輸出相手国はフィンランドで輸出全体の17%を占めた。それ以降では、ラトビアが13%、スウェーデン11%などとなっている。
同様に輸入額では、EU27カ国は77%を占め、CISが12%を占めている。最大の相手国はフィンランドが全体の15%を占め、ドイツ13%、スウェーデン9%などであった。
過去半年間のリトアニアの経常赤字が64億4000万リタスとなり、GDPの14.8%を占める結果となった。
07年第2四半期の経常赤字はGDPの16.1%と赤字額が拡がっている。
リトアニア銀行によると、06年第1四半期の経常赤字はGDPの9.4%で停めていたが、07年第1四半期には13.2%まで大きく拡大した。