ラトビア銀行によると、ラトビア経済の成長率も近い将来、一休みすることになりそうだ。
中央銀行総裁のIlmars Rimsevicsが経済成長の減速傾向はいくつかのセクターで所見されると指摘している。同行では、インフレ対策が漸く上手く機能し始め、需給バランスが崩れ始めた不動産では、価格調整が顕著となってきた。
また、小売販売も減少が見て取れるようになってきており、与信の貸出しも2005年以来で過去最低をこの5月に記録した。
ただし、国内インフレは、この6月も7.3%と高く、ユーロ導入へは依然ハードルは高いが、物価の安定が徐々に確認できるようになってきている。
中央銀行では、今年の平均インフレ率を7.5%と予測しているが、これを何処まで達成できるかが国内経済の指標として注目されている。
GDPもこの数四半期は、11%を超える高成長率を記録しており、EU全体でも最も高い経済成長となっている。経済成長率は、06年第1四半期の13.1%から直近では11.2%まで減速している。
ロシア政府が価格高騰が続き、既に価格が2倍に達した小麦の備蓄を放出する方向にあるとAlexei Gordeyev農業相が示唆している。
小麦の国内価格は、1トンあたり7月始めには3400ルーブル(133ドル)であったが、現在既に5900ルーブルにまで上昇している。政府は、今年の小麦の生産高予測を240万トン増加した7600万トンとしているが、市場価格の上昇を押さえるにまでには行かないようだ。
同相によると、現在ロシアには150万トンの備蓄があるが、たとえ備蓄分を放出しても市場を冷ます効果が何処まであるかは期待できないと見られている。
政府は、2003年〜04年時の前例を踏まえて、小麦価格が1トンあたり6500ルーブルに達した時点で備蓄を放出する意向としている。
過去6ヶ月間に完成及び未完成の住宅軒の販売が急増している。
地元紙ポスティメス(Postimees)によると、未完成の住宅販売、特に中小の不動産開発業者が開発する物件で損失を計上してでも早期に売却したいとの思惑から値下げを敢行して販売に力を入れているという。
不動産開発業者Vendor Varaでは、タリンのKloostrimetsaに6ヘクタールの土地を購入し住宅を建設してきたが、一部は依然建設にも手をつけていない状態で計画を完成する為の新たな投資家を求めている。
メディアでは、最近タリンに数千戸の新築マンションが売りに出されているが、それを購入するものがなかなか現れない状態にあると報じている。
エストニアでは、不動産開発を前に詳細が承認されるのに平均2.5年の年月が必要とされており、不動産ブームが過ぎ去った今、不動産を購入する投資家等が集まらない現状に苦しむ開発業者が多数いると見られている。
ラトビアの自動車ディーラー組合によると、07年上半期に208台の高級車が売れたという。
高級車の他にこの半年間には282台のスポーツカーも売れている。統計データによると、ベントレー、マセラーティ、アストン・マーチン、ランボルギーニ、ロータス、ポルシェ、フェラーリなどが平均2〜8台売れたという。
実際、ラトビアの路上では、フェラーリを見ることが多くなり、今後はより容易に色んな高級自動車が街中を走り抜くことになる。
その他には、ミニ、BMW、キャデラック、KIAなどが良く売れた。
ラトビアの運輸省がリガ国際空港の離着陸料金のディスカウントする計画を協議している。
同省によると、航空会社がリガから新たな渡航先へサービスを始める場合、2年間の間は50%のディスカウントをするという。
ディスカウント料金の適応は、既存の大手航空会社だけではなく格安航空にも適応される。
ただし、ラトビアのナショナルフラッグ、airBalticやアイルランドのRyanairでは、既に80%のディスカウントを受けていることから何ら得する話とはなっていない。
同空港としてはリガへ就航する各社がよりリガをハブとした新たな航路の開拓に努めてもらえればとの願いがあると見られている。